40代でAMH0.8の高齢不妊の患者さんの妊娠症例

44歳の高齢不妊の患者さんが来られました。この方、以前にもブログで書いたのですが、AMH(卵巣年齢)が0.8で何度も体外受精で採卵しているのですが、取れる卵は5個程度だったのですが、漢方を飲み始めて、一定期間たったあと、採卵したら、十数個卵が採れたのです。

実際に胚盤胞まで至ったのは5個ですが、それでも今までに比べれば飛躍的に改善したのです。実際この方が通われている不妊専門のクリニックでも非常にびっくりされたそうです。

そして約2か月前に胚盤胞までいった卵を戻してみたのです。

結果は・・・反応なし、ダメだったのです。

しかし私が見る限り、年齢こそ44歳で40代後半に一歩手前まで来ていますが、身体の状態は感覚として30代後半くらいの感じなのです。

私の経験でいえば、37歳くらいまでは普通に妊娠、出産する場合が多いので、この方の身体の状態はそれに近いと感じました。

そのため、今回はたまたまダメだったけれども、確率の問題かな?と思いました。

そのため、地道に卵を戻してゆけばいずれは妊娠するだろうと思っていました。

ここの判断は患者さんそれぞれの身体のコンディションによって異なります。

30代でもできるだけ早めに戻して、時間経過に伴う加齢の影響を受けやすい方と40代であっても、少々の時間の経過には影響を受けない方もおられます。もちろん40代で年齢通りの影響を受けられる方も当然おられます。

この方の身体は若いのです。そして2か月後再び卵をかえすことになり、ホルモン剤の座薬や内服薬を用いて治療を始められたのです。

漢方薬は一度薬が合えば、そうころころは変えないものなので、この方のお薬も変えませんでした。

そして卵を返して、約10日後に判定で、それが今日だったのです。

そしてその判定は・・・陽性でした!!

まあ今から安心できるまでにはあと6週間程度はかかりますが、第一段階クリアーです。このまま無事に経過してもら体ものです。とてもうれしかったですが、正直ホッとしました。