めまいの患者さんが来られました。
この方はウチに来られていた患者さんの紹介で来られたのです。
最初に来られた時の症状はふわふわするめまいや虚脱感、吐き気、あとはいつもではないけどものが二重に見えたり、耳鳴りなどがありました。
耳鳴りはシャーというなんだか高い音だったそうです。
一般的に漢方でめまいと言うのは水との関係が 強いという風に考えられています。
それを漢方では水毒という言い方をします。
でもこの方は最初の段階では天気とめまいに自覚的にはあまり関係がないように思うと言われていました。
あと、めまいはストレスとも関係することがあるのですが、この方はストレスの特別酷いものはないという風に言われていました。
それ以外の自覚症状としては後頭部とか首のこりはひどいという風に言われていました。
話をしてみるとなんとなく性格的に生じるめまいとの関連性があるタイプの様に感じたので、実際にその薬が合うかどうかチェックしてみることにしました。
実際チェックしてみるとその漢方薬が合いそうだったので、その漢方薬を服用していただくことにしました。
服用して1週間で自覚症状はずいぶん良くなっていました。
しかしその患者さんはそれが著効だとは思っていないようでしたが・・・
その後は全く薬を変えず、ご本人の希望で一週間おきに来て頂いて体の状態をチェックしながら様子を見ていきました。
症状は多少の波は打ちながら、一週間ごとに改善して行って当初あった虚脱感なども改善していきました。
それ以外のふわふわするめまいも次第に良くなっていきました。
しかしやはり天気が悪い日には若干悪化する印象を持っていたみたいです。
あまりにも調子が悪いと何が原因で悪くなっているかわからなくなることがあるのです。
今回はそんなケースだったのかもしれません。
そして漢方薬を服用して頂いて3ヶ月経った現在、天気が悪い日であるのにも関わらず調子は全く悪化しない状態までたどり着きました。
そのためとりあえずここで休薬して様子を見ることにしました。
患者さんからの紹介でもあったので3か月という短期間で症状が全くでないところまできてほっとしています。
本当によかったです。