約2年チョコレート嚢胞の治療に通われていた患者さんのお話です。

右側のチョコレート嚢胞は漢方飲むことで少しは小さくなっていたのですが、その治療よりも妊娠するために年齢が気になるようになってきたから先に不妊治療やってほしいということになりました。

つまり、チョコレート嚢腫の治療から不妊治療に切り替えたのです。

チョコレート嚢腫の治療に使っていた漢方薬は桂枝茯苓丸という瘀血を治療する代表的な漢方薬に何種類かの 生薬を追加で組み合わせるようものでした。

そして、不妊治療という視点で、この方に合う不妊治療の薬を探してみたのですが、チョコレート嚢胞があるだけにやはり体質的に瘀血や血虚があったのだと思います。

(チョコレート嚢胞の基礎疾患は子宮内膜症で、子宮内膜症の漢方的な原因には瘀血と血虚があることが多いのです)

この患者さんの不妊治療の薬は瘀血と血虚の混ざったような漢方薬だったのです。

そして、薬を不妊治療の漢方薬に変えてしばらくして、すぐ妊娠されたのです。

しかし、その時は運悪く、胞状奇胎となって、その漢方治療に数ヶ月費やすことになりました。

その治療がひと段落ついて、その後に再び不妊治療を始めて約2ヶ月後に再び妊娠されたのです。

今回は どうだろうとヒヤヒヤしていたのですけれども、胎嚢も心拍も確認でき、しかも、今回は胞状奇胎ではなく一安心、そして胎嚢も心拍も確認でき、通常も流産しない週数12週まで来たため、治療を終了としました。

妊娠してる間にチョコレート嚢腫もなくなっているといいんだけど・・・
など思いながらこの方の無事な出産を祈っています。

広島の漢方薬局ハーブスのTEL082-507-3470