間質性肺炎とは

間質性肺炎とは肺の中にある間質と言われる組織の部分(肺の中で空気が出入りする部分を肺胞といい、その肺胞以外の部分で肺を覆っている部分、つまり肺胞と肺胞の合間の肺胞を支える部分のことを指します)に炎症が起きた状態のことを間質性肺炎と言います。

間質性肺炎は何らかの原因で肺胞の壁の中に炎症が起こり、壁が硬く厚くなる病気で一般的な肺炎とは症状や経過が異なることが多いです。

間質性肺炎の症状

間質性肺炎の初期に現れる症状として特徴的なのが空咳と息切れです。

特に一番最初の症状としては空咳が多いと思います。

空咳というのは痰の絡まない本当に乾いた咳で、普通の方でも秋から冬にかけての風邪がこじれて 気管支炎や肺炎になった時に出てくることがあります。

空咳が長く長く続くとやがて息切れなどが生じるようになります。

最初はかなりの運動などをして負荷をかけると出てきた息切れであっても、症状が進行していくと日常動作をするだけでも息切れを起こしてしまうようになります。

そのためこの病気が進行すると日常生活にも かなり支障をきたしてくるようになります。

さらに症状が進めば咳をすることによって 肺が破れて呼吸困難や呼吸不全となって 心不全になり、場合によっては死に至ることもある病気です。

漢方薬局ハーブスイメージ

間質性肺炎の原因

間質性肺炎には原因がはっきりしているものと原因がはっきりしていないものの二通りがあります。

原因がはっきりわかっているものの中で代表的なものは、

1粉塵などが原因で起こる簡易性肺炎

2膠原病(慢性関節リウマチなどの自己免疫疾患が引き金となって生じるような膠原病による間質性肺炎)

3病院で出された薬剤や漢方薬の誤用、サプリメントの服用4などによって引き起こされる薬剤性の間質性肺炎

4ほこりやペットの毛やカビなど、肺に刺激となるものを慢性的に吸入することによって生じる過敏性の間質性肺炎などがあります。

またウイルスや細菌感染症などでも間質性肺炎となることもありますし、喫煙は間質性肺炎 になりやすくするという風に言われています。

またこれ以外に原因のはっきりしない分からない間質性肺炎が全体の軽く半数以上を占めるといわれています。

間質性肺炎の状態病態

間質性肺炎は 印象が繰り返されると肺胞の壁の部分つまり間質が熱くなりそれに伴って肺の形も おかしくなって行き 最終的には肺全体が 固くなります そうすると肺で呼吸した際に 肺の弾力性が失われているわけですから肺が膨らみにくくなります また この肺胞の変形などによって最終的に肺の表面積も 減ってきます 肺が硬く変形しなおかつ肺の 表面積も減ってくるわけですから 最終的に肺の本来の働きであるガス交換がうまくいかなくなります それに伴って 息を吸うと息苦しい呼吸が苦しいというような症状が出てくるのです

間質性肺炎の検査

間質性肺炎の有無を調べるための代表的な一般的検査として胸部画像検査があります。

この画像検査によって肺全体もしくは肺の下部の方がぼやっと白く写って見えるすりガラス様陰影というのがこの病気の特徴になります。

間質性肺炎の病院での一般的な治療

間質性肺炎の病院での一般的な治療としては対処療法としては酸素療法があります。

簡単には酸素を吸入するということです。

これは治療というよりは今の状態で生活を維持するためのものです。

それ以外にもう一つ薬物療法というのがあります。

現在、この間質性肺炎に対して効果があるという風に言われている薬剤は副腎皮質ステロイド剤と免疫抑制剤です。

ただしこれらの薬に関しては効果もありますけれども一方で副作用もかなりの確率で出てくる可能性があるので注意しながら使う必要があります。

間質性肺炎と漢方薬

病院では間質性肺炎の原因に漢方薬も一つであると書かれていたりします。

けれどもその多くは漢方薬の使い方についてよく分かっていないのに患者さんに、病名だけで漢方薬を出してしまうような病名漢方治療によって生じた弊害であることがほとんどです。

本来の漢方薬の使い方というは、その人の体質に合わせて用いるものなので本来副作用は出にくいものなのです。

ところが、体質などを考慮せず、病名だけで漢方薬を決めてしまうような治療によって副作用などが出てきてしまうことがあるのです。

そのため、漢方薬はその人の体質に合ったものを選ぶ必要があります。

間質性肺炎の患者さんに対して、用いる漢方薬として大事なのは肺を潤すような薬ではなければならないということです。

なぜなら間質性肺炎を決定づける特徴的な症状が空咳だからです。

漢方的に空咳というのは肺が乾燥して起きているという風に考えます。

そのため肺を潤すような漢方薬を使う必要があるのです。

それ以外に漢方の養生法としても肺を潤すような食べ物を日常から食べていくということが大事になっていきます。

このように生活と漢方薬を上手に組み合わせていくことによって監視性肺炎であっても徐々に改善していくることがあるのです。

 

間質性肺炎の養生法

潤いのある食べ物を普段から食べる→特に秋に実る果物を食べる(梨、柿、ブドウなど)

激しい運動は避ける

冬は部屋を加湿する

煙草をやめる