紹介で患者さんが来られました。

症状は頭痛とだるさと立ちくらみです。

どのくらい前から症状が出ているのかお伺いすると、約半年前からだそうです。

この症状が出るようになったきっかけをお伺いすると、学校生活でのストレスが関係しているかもしれないということでした。

というのも進学してから明らかに症状が出るようになったそうなのです。

症状をもう少し詳しくお伺いすると、頭痛に関しては頭全体が痛くなるそうです。

痛く時間帯はまちまちだそうですが、一度痛くなると痛みは1日中続くそうです。

そして痛みの質はズキズキだそうです。

そして、この頭痛少なくとも1週間に5日は痛いそうです。

この頭痛が長く続くため、かかりつけの病院で痛み止めを出してもらったそうなのですが、飲んでも全く治まらないそうです

そのため、ここ数か月は学校にも行けてないそうです。

次に頭痛以外の症状についてお伺いしました。

だるさもかなりひどいそうです。

だるくなってくるのは夕方からだそうです。

漢方治療イメージ

これと関連するのかもしれませんが、以前に比べて疲れやすくなったそうです。

そして気力ややる気も最近低下しているそうです。

また立ちくらみもあるそうです。ただ血圧は正常だということでした。

また、ずっと立っていると動悸がするそうです。

あとは寝つきが悪いそうです。

学校に行く前に腹痛が出やすい、お風呂につかるとくらくらするなどの症状がありました。

そこで、今度は東洋医学的な問診や舌診、その他のチェック方法を行いこの患者さんに合いそうな漢方薬を探してみることにしました。

問診の段階である程度推測はついていたのですが、実際東洋医学的に改めてチェックしてみたところ、やはり、当初自分が推測していた漢方薬と一致したため、その漢方薬をとりあえず1週間服用していただくことにしました。

そして1週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

頭痛は随分良くなったそうです。

この1週間で頭痛がしたのは2日だけだったそうです。

そして、今までだと一度痛くなると1日中痛みで何もできなかったそうですが、半日くらいで治まるそうです。

そして、頭痛がある日でも出かけることができたそうです。

私も漢方薬を出した段階で多少の改善はあると思いましたが、思った以上に良くなっていて少し驚きました。

そこで、この漢方薬でこのままいけるかどうかを東洋医学的に再度チェックしてみたところ、まだこの漢方薬で大丈夫そうだったので同じ漢方薬で様子をみてもらうことにしました。