インスタをみて患者さんが来られました。

この方、約1年前から痒疹(ようしん)で悩まれているそうです。

病院にもずっと通っていて、薬を使えば、痒みはある程度抑えられるそうですが、根本的に良くなったという実感もないためご相談に来られたのです。

病院でどのような治療を受けられているのかお伺いすると、ステロイドの外用剤であるローションやシャンプーを使われているとのことでした。ステロイドのシャンプーを使われている方初めて見ました。

それ以外には、内服の抗アレルギー剤も服用されているとのことでした。

次に痒疹の症状についてお伺いしたところ、痒疹(ようしん)という名前の通りものすごく痒いのだそうです。

それが手足、背中、頭、おしりなどほぼ、全身に出ているそうです。

この痒みが必ずどこかに出ているそうです。

この痒疹(ようしん)になったきつわかけをお伺いしたのですが、特に心当たりはないとのことでした。

そもそも痒疹(ようしん)とは、ものすごく痒いポツポツと赤く盛りあがった発疹が散らばってできる病気です。

その原因は各種の内臓疾患や代謝性疾患、精神疾患、感染症、アトピーなどの皮膚疾患、虫さされなど様々な要因が引き金となって生じると考えられていますが、はっきりとした原因は分かっていないのです。

そのため、多くの病院では痒みを抑えるため、ステロイド剤による治療が中心になっているのです。

しかし、ステロイド剤による治療はやはり対処療法なので、痒みがある限り、ずっと使い続けないといけないわけです。

そのため、体質改善のためにご相談に来られる方がちょこちょこおられるのです。

前置きが長くなりましたが、この患者さんの皮膚の状態を、見せていただきました。

そうすると、この方の痒疹は、過去の経験に照らし合わすと、虫さされが引き金となって起きた方の痒疹に近いと思いました。

そのため、そのタイプの方に用いる漢方薬の中から合いそうな漢方薬を探してみることにしました。

そうすると、良さそうなものが見つかったのでその漢方薬を試しに1週間分お出しして様子をみていただくことにしました。

そして、1週間後再び患者さんが来られました。

そして、服用されてからの様子をお伺いすると···

痒みが減っているそうです。

そのため、ここ最近はステロイド剤を使わなくなってきているそうです。

とりあえず、自分の読みは正しかったのだと思います。

ただ、多くの場合、痒疹(ようしん)は原因が複合していることが多いので、いま出している漢方薬で合っているかどうか再度確認してみることにしました。

そうすると、とりあえずまだ今の漢方薬で良さそうなので、今回は2週間後に気ていただくことにしました。

ということで、まだまだ安心はできませんが、とりあえずは良かったです。