。HPを見て患者んが来られました。
ご相談内容は妊活(不妊治療)です。
現在40代で一人目のお子様も病院を一度転院され、何回もの体外受精の末、何とか授かったそうです。
それから数年後、一人目を授かった病院で凍結していた卵を戻してみたそうですが、妊娠されなかったそうです。
そのため、再度不妊治療治療を再開されたものの、中断と再会を繰り返し、その間にも別の漢方薬局で治療を受けられたりもしたそうですが、そこから2年後には全く良好な卵が採れなくなり、一旦あきらめられたそうです。
しかし、やっぱりあきらめきれず、約1年後から転院され再び体外受精を再開されたそうです。
そこで不妊治療を頑張ったそうですが、空胞や卵胞が育たたない状態を繰り返し、2年経過後に再び治療を中断したそうです。
それらをお話をお伺いしてさらに、一番直近(1年以上前)の検査データの結果をお伺いしました。
そうすると、AMH(抗ミュラー菅ホルモン)は0.1未満を示す値が出る事があり、FSH(卵胞刺激ホルモン)はバラつきがあるそうですが、高い時には60を超える値が出る事があるそうです。

病院での治療成績の話をお伺いした結果を考え合わせると、限りなく閉経状態に近いと思います。
また、最近の生理についてお伺いすると、生理の量は多い時と普通の時があるそうです。
そして生理周期は26日~35日くらいの幅があったそうですが、ここ2ヵ月は生理が来ていないそうです。
かなり状況的には厳しい状況です。
そこでさらに東洋医学的な問診を行い、さらに舌診を含め、その他の東洋医学的なチェックを行いました。
そしてこの患者さんは基礎体温も測定されていたので、それもチェックしすべてのものを総合的に判断してこの患者さんにお出ししたのは、加齢に伴って血流障害が起きることによって生じる卵巣機能の低下に用いる漢方薬とFSH(卵胞刺激ホルモン)が上昇してきた際に用いる漢方薬を併用する形でお出ししました。
漢方薬を服用され始めて約1ヵ月ちょっとちょっとで生理が来ました。
正直ホッとしました。
そして次の月、その次の月も順調に生理が来ました。

ただ、この患者さんの身体の状態は東洋医学的には結構変化しており、確実に腎虚(老化)に向かって進んでいる気がしました。
漢方で若返らせることは無理なのですが、老化を遅らせることはできますし、若返らせることはできないですが、身体の機能(働き)を良くすることは可能なのです。
そのため、漢方薬を変えながら、腎虚(老化)を極力抑え、身体の機能(働き)を良くするために、その都度この患者さんの身体の状態をチェックし、こまめに漢方薬の修正を行いました。
そして、漢方治療を始めてから、病院に再度通われるようになったのです。
この病院は現在の患者さんの身体の状態などを踏まえ、私がおすすめした病院でした。
漢方を始めてから生理は以前より定期的に来るようになったのですが、無排卵月経だろうと思われるような生理もたびたびありました。
それはAMHが0.1を切るような状況ではいたしかたない状況ではありました。

そして漢方治療を始めて約10ヵ月経過した頃に20mm近くの卵胞が育ったのを病院で確認することが出来ました。
そして、この卵が見事、採卵出来、正常受精して、初期胚ですが凍結できたのです。
もう何年ぶりかの事だったそうです。
ここら辺からやっと身体の状態が持ち上がってきたのか、3か月連続で卵胞が育ちました。
そしてこの時に自然な状態でFSH(卵胞刺激ホルモン)を測定したところ、17くらいの値が出ました。
もちろんFSH(卵胞刺激ホルモン)の値としては異常値で高いのですが、数年前に60以上だったことを考えると卵巣機能が改善してきているのを実感しました。
ただ、なかなか採卵凍結には至りませんでした。
それからも病院に通い、地道に不妊治療を続けていましたが、1度目の採卵凍結から再度採卵できたのは約半年後でしたが、残念ながら正常受精しませんでした。
それからもちょこちょこ卵胞は育つものの、体外受精を開始した段階で卵胞が消えてしまったり、卵胞が全く見えない、そだたたい状態が続きました。
そして再び、FSH(卵胞刺激ホルモン)が60を超えたりするようになりました。

また、不妊治療で卵胞が腫れてしまって、リセットのためプラノバールを服用しないといけないことも多くなりました。
それでもこの患者さんはあきらめず頑張って病院に通い、私の薬局にも通って来られました。
気が付けば、私の薬局に通い始めてから1年半が経過していました。
そして、病院の治療も継続され約2年目に突入する頃に再び卵胞が2つ育っていました。
しかし・・・採卵のタイミングが合わず、先に排卵してしまったそうです。
この辺りから生理周期も乱れ、排卵したと病院で確認されたのに高温期にならない⇒つまり黄体ホルモンがちゃんと出ていないという謎の状態になり、またリセットとなったのですが、プラノバールを服用しても1か月以上生理が来ないという病院でも首をかしげるような状態になってきたのです。
この患者さんも不妊治療の年齢的な限界を感じたみたいでした。
そこで過去に凍結した初期胚を移植して不妊治療を終了する決心をされたのです。
そして、この状態から約2ヵ月後、病院の治療で生理周期を整え、初期胚の移植を行ったのです。
そして・・・結果は・・・
見事妊娠されたのです!!
私の薬局に来られてから2年以上経過され、この患者さんも43歳になっていました。
私も正直難しいのではないか?と思ってましたが、この患者さんの諦めない気持ちが結果につながったのだと思います。
2年以上不妊治療して凍結できた卵はわずか1個。
でもその1個で見事妊娠されたのは本当にすごい事だと思います。
本当に良かったです。
さらに
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