HPとインスタを見て患者さんが来られました。

症状はむずむず脚症候群だそうです。

この間書いたインスタの記事を見られたのだと思います。

最近なぜかむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)の患者さんが増えている気がします。

むずむず脚症候群とは主に夕方~夜にかけて、脚が「ムズムズする」病気ですが、その症状は脚が「ムズムズする」以外にも「痛痒い」、「ぴりぴりする」、「何かが這っている気がする」、「灼熱感を感じる」などの症状を訴える人もおり、人によって若干異なるという事です。

ただ、共通して言えるのは

じっとしていると症状が表われやすく、動くと症状が治まるということ症状が消える。

などの特徴があることです。

このむずむず脚症候群の原因はまだはっきりとはわかっていないのですが、西洋医学的には

・ドーパミンの分泌・機能障害

・鉄欠乏性貧血

この2つが大きく関わっているのではないか?と考えられています。

それ以外にも

慢性腎不全や糖尿病も関わっているのではないか?という先生もおられます。

漢方治療イメージ

私の個人的な見解としては、むずむず脚症候群には五志の憂(東洋医学的なメンタル・自律神経の問題を表す言葉)が深く関わっているように思いますし、その治療で今まで来られた患者さんは改善されています。

さて、この患者さんはどうか?とお話をお伺いすると、

この病気だとわかったのが約3年前だそうです。

ご本人いわく

この症状は、ずっと以前からあったようですが、特には気にしていなかったそうなのです。

ところが3年前に睡眠障害のことで病院に相談に行って、診察を受けたら、このむずむず脚症候群もあると言われたそうなのです。

そこで、お話をさらにお伺いすると、この症状以外に現在、腹痛があるそうなのです。

さらに漢方的な体質を見極めるための東洋医学的なチェックを行いました。

その結果、やはりこの患者さんも五志の憂に問題があるように思いました。

そのため、この患者さんに合うと思われる漢方薬をとりあえず1週間分お出しして様子をみることにしました。

そして1週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

むずむず脚症候群は全く改善されていないそうですが、腹痛は改善されたそうです。

それと寝つきが良くなったそうです。

そこで再度東洋医学的なチェックを再度行うと・・・

やはり、お薬は合っている気がしたので、同じお薬をさらに2週間服用していただくことにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

腹痛は無くなったそうです。

寝つきも改善が継続しているそうです。

そして、むずむず脚症候群の症状も改善しているとのことでした。

漢方薬を服用していただいてからまだ1か月は経過していないので、著効と言っていいと思います。

ただ、漢方薬を止めてもこの状態を維持するように体質が改善されるまでにはまだまだかかりますが、ひとまずは良かったです。

※さらに詳しくむずむず脚症候群について知りたい方はこちらを参照してください。