紹介で患者さんが来られました。

症状はめまいです。

約3週間前にめまいになって、その後、病院に行ってお薬をもらって飲んだそうなのですが、いまいち良くならないため、知り合いの方に相談したら紹介されたそうなのです。

そこでめまいなどの症状を具体的にお伺いすると、最初は寝てて寝返りをした際にぐらッとなったそうですが、今はふらふら、フワフワするそうです。

また、耳が遠い感じで低い音が聞きづらいそうなのです。そして時々血圧が上昇するそうなのです。

次に病院で出されたお薬をチェックしてみることにしました。

出されたお薬の説明書をチェックしてみたところ、このめまいを起こした原因がはっきりとわからないんだということがわかりました。

なぜかというと、ものすごくいろんな種類の薬を出していたのです。

漢方薬だけでも3種類出していました。

漢方治療イメージ

この3つのうち一つは水毒(水分代謝異常)が原因の時に用いるものでした。

もう一つは更年期障害に用いるもの、そしてメニエル病に用いることの多いものでした。

そして西洋薬としては、精神安定剤、めまいの薬、突発性難聴からめまいが生じる際に用いるようなお薬でした。

これらのうち1つでも当たれば効くだろう的な感じでした。

実際患者さんも全く効かないというわけでは無さそうでしたが、このまま飲み続けても治らない気がしてご相談に来られたそうなのです。

実際、病院で出されたお薬を東洋医学的にチェックしてみたところ、患者さんの言われたような感じでした。

そこで、この患者さんに合う漢方薬を探してみることにしました。

まずは、漢方的な問診を行い、舌診、東洋医学的なチェックを行い、まずは更年期障害に用いるような漢方薬を出してみることにしました。

それから2週間後に来られたのですが、この漢方薬は悪くはなかったのですが、完ぺきではない気がしました。

実際、服用1か月で寝ている時のめまいは気にならなくなったということで徐々には改善しているようでしたが、東洋医学的にチェックすると頭打ちになってしまう気がしたので漢方薬を変更してみることにしました。

その漢方薬はめまいに用いる漢方薬に血流を改善させる漢方薬、発散を助けるものを組わせて服用していただくことにしました。

そこから、大体2週間間隔で相談に来られたのですが、来られる度に薄皮が剥がれる位の感じで改善していきました。

他にもっと合う漢方薬があるのではないか?とチェックしたこともありますが、やっぱり服用されている漢方薬で合っている感じでした。

実際に服用から3ヶ月経過したあたりで、もともとあった日中のめまいの症状がご本人曰く

フワフワ⇒フワ⇒フッ

位まで減ってきているとのことでした。

そして約半年で症状は出なくなりましたが、東洋医学的なチェックを行うとまだ漢方薬を止めてしまうと、症状が戻ってきてしまいそうな感じがありました。

そのため、そのことを患者さんにお話ししてもうしばらく続けてもらう事にしました。そして、それから約3か月後、治療を始めてから約10か月後にやっと治療を終了することができました。

時間はかかりましたが、良くなって良かったです。

ホッとしました。

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