更年期障害の患者さんがご相談に来られました。

症状をお伺いすると、ホットフラッシュだそうです。

実際にはホットフラッシュ以外にも頭痛があるそうです。

この頭痛は両側頭部から頭頂部にかけて起こり、痛みの質としては締め付けられるような痛みだそうです。

この痛みは天気などには、関係なく、ほぼ毎日痛むそうです。

あと肩こりもひどくなったそうです。

ホットフラッシュは大きいものは1日に3回で、1時間くらい滝のようにポタポタと流れるような汗がでるそうです。

そして、この患者さんの職場はとても暑い環境の中で仕事をしなげればならず、1日に3回の大きなホットフラッシュでない時間帯も人と比べると明らかに汗は多めに出続けているそうなのです。

それ以外に生理の状況をお伺いすると、ここ2か月くらい生理らしい生理が来ていないそうです。

それ以外にも東洋医学的な問診や舌診、東洋医学的なツボを用いたチェックを行い、それらをもとにこの患者さんの更年期障害に最も合いそうな漢方薬を2週間分お出ししました。

そこから、2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

あまり変わらなかったそうです。

おかしいな・・・今日チェックしてみても漢方薬は合っている気がするのです。

そこで、改めて頭痛や肩こりなどの状況をお伺いすると・・・それらはすべて症状が消えているとのことでした。

患者さんいわくホットフラッシュが気になりすぎて、他の症状が消えた事すら忘れてしまっていたとのことでした。

そこで、ホットフラッシュの部分を改めて東洋医学的にチェックしてみたのですが、やはり合っている気がするのです。

こういう症状の勢いが強い場合、症状が改善するまで時間がかかることが多いのです。

しかもこの患者さんの職場の温度が40℃くらいになるそうなので、これも改善が進まない原因なのだと思いました。

そのため、薬は変更せずこのまま3週間同じ漢方薬を服用していただくことにしました。

それから3週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

ホットフラッシュは以前ほど気にならなくなったそうです。

このホットフラッシュが治まってきたと同時に、手の指の関節の痛みと、膝の痛みが無くなったそうです。

膝は1年以上前からずっと痛くてずっと整形外科に通っていたそうなのですが、治療しても改善せず、膝に水が溜まっていたそうなのです。

それが、漢方治療でホットフラッシュの症状が軽減したとたん膝痛と膝の水と手の指の痛みが同時に消えたことによってこれも更年期障害だったんだと初めて気づいてすごく驚いたという事でした。

私もこの症状に関しては相談されたことが無く、患者さんはこの症状は整形外科に行かないと治らないと思っていたので話さなかったということでした。

更年期障害でありとあらゆる症状が出てくるんですよね。

治療してみるといまだに驚かされることがあります。

でも症状が軽減してよかったです。