汗疱(異汗性湿疹)患者さんが親御さんと一緒に来られました。
去年漢方で治療して完全に良くなったのですが、再び悪化してきたそうなのです。
この患者さん、もともと手汗をかきやすいのですが、それに加えて、手に汗をすごくかくようなスポーツをやっているのです。
去年の段階で完治したと思っていたのですが、ちょっと読みが甘かったようです。
そのため、もう一度治療することになりました。
そこでこの患者さんの汗疱に合う漢方薬をチェックしてみたのですが、やはり去年使った漢方薬の組み合わせでは効かない感じでした。
そこで新たにこの患者さんに合いそうな漢方薬の組み合わせをお出しして様子をみてもらうことにしました。
そして、大体2週間間隔で相談に来られました。
症状は2週間間隔でみるみるうちに改善してきました。
服用を開始して約2ヶ月半でほぼ治療は終了するところまできました。
ところがこのタイミングでコロナになってしまったので、一旦治療を中断することになりました。
そして、コロナが完治してから治療を再開することになったのですが、再度、手を見せてもらうと、とんでもない事になっていました。
その画像が、これです。
ひどいとしか言いようがありません。
そこで再度、一からやり直してチェックしなおしたところ…
何と今までで使っていた漢方薬が合わなくなっていました。
正直ちょっと途方に暮れました。
それでも、気を取り直し地道に合う漢方薬を探してゆきました。
そうしたら、一つ合いそうな漢方薬を見つけることができました。
しかし、過去この漢方薬を汗疱に使ったことは無かったので、半信半疑の状態でした。
そこで、実際服用していただいて1ヶ月経過した後の画像がこれです。
やっぱりこれで合っていたのです。
この漢方薬で改善したことから逆算的に言えることは、コロナによって身体が弱った事が原因で汗疱が再発したと考えられるのです。
つまり、間接的にですが新型コロナは汗疱にも影響を与えるということなのですよね…
感覚としては随分弱毒化してきているという印象なのですが、まだまだあなどれないですね。