HPを見て比較的若い男性の方がご相談に来られました。
症状は円形脱毛症です。
実際に患部を見せていただくと、円形脱毛症のタイプとしては多発型といわれるタイプです。
10円玉よりは少し大きい程度のものがほとんどでしたが、その中に一つだけ大きいものがありました。
できた時期をお伺いすると、ここ数か月くらいだそうです。
この円形脱毛症になった原因、きっかけをお伺いすると、
ストレスではないか?ということでした。
きっかけは仕事の関係で九州方面に度々出張でいかなければならない事が極端に多くなったことのようでした。
お仕事に関して少しお伺いすると、公務員の方で、仕事内容をお話しいただくのは難しいようでした。
ただ、言葉の端々から命を懸けてしなければならない仕事のようでした。
その雰囲気から、それは確かに異常なストレスだろうと何となくは想像できました。
円形脱毛症は西洋医学的にはアレルギーや免疫異常によるものという認識が強いように思うのですが、私の経験では圧倒的にストレスが原因で引き起こされることが多いです。
つまり、ストレスを緩和させるような漢方薬が合う事が多いのです。
そこで、改めてこの患者さんの漢方的な体質を知るための東洋医学的な問診、及び、舌の状態、それいがいのチェック法を行いました。
そこでも、やはり症状が出始めた時期とストレスのかかり始めた時期が一致していること、このタイミングでアレルギーが発症したような兆候もなく、アレルギーとは考えづらいこと等からストレスに用いる漢方薬の中からこの患者さんに合いそうなものを選んで服用していただくことにしました。
この患者さんの場合、先の予定がわからない事が多いということで、ある程度のお薬をお作りして来れる時に来ていただく形をとりました。
そのため、来られる間隔はまちまちでしたが、それでもほとんど薬が途切れることのない間隔でご相談に来られました。
円形脱毛症の場合、漢方薬を服用してすぐに髪の毛が生えてくることは無いです。
恐らく細胞のターンオーバーと関係しているのだと思いますが、合っている漢方薬を服用されていたとしても、髪が生え始めるまでにしばらくかかります。
ただ、髪が生えてくるのも突如ではなく、生えてくる予兆のようなものがあります。
それが出てきて、少ししてから生え始めるのです。
この患者さんも、同様でしたが、生え始めるので3ヶ月くらいかかりました。
生え始めてから、完全に生えるまでには少し時間がかかりますし、改善スピードは人によって異なります。
それはストレスのかかり具合や、中には円形脱毛症を引き起こした原因が複数ある方もおられます。そういう方は、複数の原因に対して漢方治療を行わないといけないのです。
また、養生といって、ご自身で日頃から気をつけるようなことを実践されているか?いないか?などによって改善スピードは異なるのです。
この患者さんは色々難しい状況でしたので、もう少し時間がかかるかと思いましたが、九州方面に行く仕事が減ってから良くなるスピードが上がったように思います。
通常、原因が一つであれば、1年くらいで治療を終了することが多いのですが、この患者さんは思ったよりも早く、1年はかからなかったです。
最初に出した漢方薬を変えずに行けたというのも大きかったのだと思います。また、改善のスピードには患者さんの性格も関係する気がします。
心配性の人よりも楽天的な方の方が治りやすい傾向はあるように思います。
どちらにしろ、思ったより早く円形脱毛症が良くなって良かったです。
さらに円形脱毛症に興味のある方は→円形脱毛症のページ