温泉には効能がある

当たり前のことでしょ!!

と思われる方も多いかもしれませんが、最近実感することがありました。逆な意味で・・・

いま、肌荒れの患者さんが来られているのですが、この方一旦は良くなって治療を終了したのです。

ところが、また、最近、徐々に再発してきて再度ご相談を受けているのです。

一番最初のきっかけは化粧かぶれだったのですが、どうも定期的に悪化している原因があるのです。

それを、日頃の生活をチェックしながら、伺ってゆくと・・・どうも入浴剤を使い始めた頃から悪化している様なのです。

入浴剤の中には当然、血行を良くするための薬用成分も含まれていますし、着色料や香料も多分に含まれていますからそういったもので痒みが出るということは十分に考えられますし、実際過去にもアトピーの方で入浴剤で悪化するという方はおられました。

そのため、入浴剤をとりあえず止めていただいたのです。

そうすると、肌荒れが軽減したのです。

やっぱりねと思ったのですが、しばらくすると、また症状が出てきたのです。

そこで、また原因を問診しながらチェックしてくと、この方、温泉巡りが趣味なのです。

入浴剤を使っている時は気づかなかったそうですが、温泉に行った後に肌荒れしていることが多いことに気づいたのです。

ただ、温泉に行ったら必ず出るわけでもないので気づかなかったようです。

ここから導き出させる仮説は、この患者さんの肌荒れを起こしやすい泉質と起こしにくい泉質があるのではないか?

という事です。

そこで、過去に言った温泉の写真をチェックしながら、皮膚アレルギーのツボの反応と、患者さんの過去の記憶(この温泉に入った翌日に皮膚が悪化したかどうか等)をすり合わせてゆくと、やっぱりある程度の相関がありました。

この患者さんは不幸なことにかなりの種類の泉質が合わないようなのです。

ただ、間違いなく大丈夫な泉質がありました。

それが炭酸泉でした。この泉質はある程度多いそうなので、温泉巡りを止めなくて良さそうでした。

それにしても、私自身は温泉に入っていも、泉質の違いをあまり実感したことは無かったのですが、皮膚のトラブルの患者さんを通して、改めて泉質の違いを実感しました。

そのため『温泉には効能があります』と間違いなく言えます。