注意欠陥(欠如)・多動性障害(ADHD)について
このサイトは広島の漢方薬局ハーブスが提供する注意欠如多動性障害(ADHD)の治療に関する情報サイトです。
このサイトでは注意欠陥(欠如)・多動性障害(ADHD)、に関する原因や症状、漢方的アプローチなどについて書いています。
ぜひ参考になさってください。
注意欠陥(欠如)・多動性障害(ADHD) とは
多動性や衝動性、不注意性の3つの障害をもつ神経発達症です。
注意欠陥(欠如)・多動性障害(ADHD)の原因
以前は環境要因的な問題と脳障害的な原因で議論されてきましたが現在はMRIなどによる画像研究や遺伝子研究の発達によって、神経学的な障害であろうと考えられています。
特にMRIの画像から大脳の前頭前部、大脳基底核の尾状核、淡蒼球、小脳虫部が、健常な人に比べ明らかに委縮しているということがわかってきました。
それ以外にも人間が活動する際に使われる視床や線条体も関わっているいる可能性があるとの報告もあります。
それ以外にもタール色素の影響や睡眠なども関係しているのではないかという学説もあります。
注意欠陥(欠如)・多動性障害(ADHD)の治療には漢方という方法もあります
注意欠陥(欠如)・多動性障害(ADHDには決定的な治療もなく、病院の薬は基本的に向精神薬(精神安定剤)などで症状を抑えるだけになります。
これらの薬には副作用がつきもので習慣性のあるものもたくさんあります。
そして症状は抑えているだけなのでやめれば症状はすぐ出てきます。
こういうケースにはむしろ漢方薬の方が有効なのではないかと思います。
ただし障害児に治療で何にでも有効なわけではありません。
現時点では知的な問題は改善しません。
改善するのは情緒に関する部分です。
奇声を上げる、落ち着かない、人の話を全く効くことができない、攻撃的で自分を全くコントロールできない、感情とは異なる表情をしていまうなどに関しては完全ではないですが改善される患者さんがおられます。
この部分だけでも改善されるだけで親御さんの負担は軽減されます。
漢方から見た注意欠陥(欠如)・多動性障害(ADHD)のとらえ方
漢方では先天的な障害児を腎精不足という概念で捉えます。
腎精とは両親からもらった先天的なポテンシャルを意味します。
それが不足した状態が腎精不足なのです。
これは遺伝的な概念を含むのかもしれません。
またある時期から発症するような症状は痰という概念で捉えます。
中国では「奇病に痰有」といい、奇病(良くわからない病気)に痰が存在すると考えたのです。
これを現代医学的に解釈すれば、「感染症による脳炎や脳障害、脳血管障害、頭頚部の骨格的な問題などを含んだ概念」と考えられます。
また古典的な治療概念の中に精神障害や脳障害を扱う領域が存在します。
もちろん全ての障害を取り除けるという訳ではないですし、漢方が万能であるとは私は考えていません。
しかし、二次的な問題としての感情障害や、多動症や注意欠損症の症状が漢方で改善した症例を経験し、その治療の輪が広がりつつあります。
通常の障害児教育や療育、病院での治療が頭打ちの方が多い中、今までの視点では難しかった部分が、漢方で道が開けるケースがあるというのを実感しています。
今後障害児および家族の方がよりスムーズな日常生活を送る可能性を見出す選択肢の中の1つとして漢方を考えてもよいのではと思います。