近年「睡眠の質を高める」ということが注目されてきています。どれだけ眠っても、質の面が改善しないと「よく眠れない」「気持ちよく目覚めない」といった悩みを抱えがちです。漢方薬局ハーブスでは、漢方薬服用と併せて「養生法」もお伝えしています。睡眠は日々の養生の中でも基本となるものです。
そこで、今回は漢方薬服用とセットでご案内している「養生法」と養生法における睡眠の質を高める方法について詳しくご紹介いたします。
漢方薬服用とセットでご案内している「養生法」とは？
漢方薬服用とセットでお伝えしている「養生法」とは、どのようなものなのでしょうか。この項目で詳しくご紹介いたします。
日々の暮らしで「より健康になる」ための知識
「養生」という言葉を辞書で調べると「衛生をまもり健康の増進に心がけること」や「健康に注意して元気でいられるように努めること」となっています。
近年は病気の「予防」という意味でよく使われていますが、養生の本質は、その漢字の通り「生命を養う」ということです。病気になった際には漢方薬を服用しながら養生法を行い、病気から回復したら、健康を維持するために養生法だけはコツコツ続けていくことが養生法の基本となります。
また、養生とは、まずご自身の「健康状態」「生活習慣」を見直し、さらに今よりもより健康になるための知恵や知識でもあります。方向性を示してくれる考え方でもあり、ありとあらゆる暮らしの中で役立つものといえるでしょう。
効果的な「養生法」は存在するの？
養生法は、個々人によって違います。その人にとって「最も効果的な方法」は多種多様であり、どれを取り入れるのが正しいのかは、生活の中で見つけ、さらに組み合わせていくことが大切です。
上記でもご紹介した通り、養生法は「より健康になるための知識」です。人は必ず、弱い部分や良い部分があります。漢方と養生法を併用することにより、良い部分をより伸ばし、弱い部分は良い部分で補う、あるいは改善していくことで、健康への道へ歩き出していきます。生活の中で実行可能なこと、毎日続けられるようなことを徐々に増やし、日々の健康維持へとつなげていくことが養生法の大きなポイントです。
睡眠の質を高めるには？
養生法においても「睡眠」があります。この項目では、その内容がどのようなものなのか、さらにどうしても眠れない時の対策など、睡眠について詳しくご紹介いたします。
当局における「睡眠の質を高める方法」について
当局でお伝えしている養生の基本は、2000年以上前に書かれた中国医学の一種「黄帝内経」の「素問」をベースにしています。黄帝が6人の名医に基本的な病気の考え方に関する疑問を問うたことから「素問」と呼ばれ、問答形式へ記述されているものです。
その素問の中の「四気調神論」には「春は早寝・早起き 夏は早寝・早起き 秋は早寝・早起き 冬は早寝・遅起き」と書いてあります。つまり、ずっと「早寝」が基本なのです。
昔の灯りのなかった時代のことのため、基本的には太陽が沈んだら寝るようにしていたのでしょう。
しかし、現代の日本では、この考え方は現実に即しているとはいえず、ほぼ無理な話となってしまいます。そこで、お勧めしている方法が「できるだけ早く寝る」ということです。患者様や疾患症状によって話す内容は異なりますが、最低限として「日をまたがない（午前12時を超えない）」という考え方を基本にしています。
睡眠は精神的にも肉体的にも非常に重要です。質の高い睡眠をできるだけ毎日続けることが、健康の増進や維持につながりやすくなります。
どうしても眠れない…そんな時に試して欲しい方法
12時になって寝ようと思ってもなかなか眠れない…という方も多いでしょう。ただ、無理に寝ようとして寝れる人は通常いません。そこを直接自分でコントロールすることは難しいのです。しかし、起きるという事は自分自身でコントロールすることができます。そのため、眠れなかった夜の翌日であっても決まった時間にしっかりと起きるという事が重要なのです。そして、決して昼寝をしない。どんなことがあっても早起きして、昼寝をしないことを続けていくこと。嫌でも疲労がたまってきます。それをずっと続けていく身体が耐えられなくなり、夜眠れるようになります。これが眠れない時の改善方法の基本です。
また以下のことも重要ですので参考にしてください。
- ※朝できるだけ朝日を浴びるようにする
- ※規則的な生活を心がけ、できるだけ同じ時間に寝る習慣をつける
- ※湯船にゆっくりつかる
- ※昼寝をしない
- ※お風呂で身体が温まったらすぐにふとんに入る
- ※日中はできるだけ活発に活動する
それでも眠れない場合は、ぜひ当局にご相談下さい。漢方でも「不眠」に関する漢方薬は複数存在します。
ただし、直接睡眠を誘発するものではなく、不眠の原因を解消することで眠れるような処方を行います。
漢方薬局ハーブスでは、患者様に敵した養生法をお伝えしています
漢方薬局ハーブスでは、漢方にプラスαとなる養生法を患者様にご説明しています。当局がお伝えする養生法は患者様お一人お一人違ったもので、体質や生活習慣によって異なるものです。そのため、漢方相談後に体質を見極め、服用していただく漢方薬と併せて、実践していただきたい養生法をお伝えしています。
漢方薬や養生法について相談したいことがございましたら、ぜひ漢方薬局ハーブスにご連絡下さい。
