病院での不妊治療と漢方薬を併用している不妊症の患者さんが来られました。このかた漢方を飲み始めて1年弱ですが、やっと漢方薬で合うものがみつかり、基礎体温も安定してきました。今までは人工授精を中心に治療されてきたのですが、この間初めて体外受精を受けることにしたのです。そして今回はショート法という治療で採卵を行ったのです。そして治療の結果採卵できた数は9個でそのうち成熟卵は6個でした。そして今回は体外受精が初めてということがあったのだと思うのですが、3日間の培養で胚盤胞まではもっていきませんでした。そのうちの1つの新生胚をもどしてあとは凍結保存したのです。そして通常通り膣座薬にホルモン剤を中心に治療を受けられたのです。そして1週間後病院に行って妊娠の検査をされたそうです。そしたら陰性ということでとりあえず治療は終了で、年内は治療が難しいのでこの1か月は特別な治療はせず、1周期様子見になったのです。その検査結果から数日後来られたのです。その話を聞いて、胚盤胞じゃあないのに検査の日が早いとは思ったのですが、医療は日進月歩だし、広島では知られた不妊専門のクリニックなので、最近の検査だとそれくらいでわかるのだと思ったのです。基礎体温をチェックすると確かに36.7度から36.5度にいったん下がっています。そしてそこから1回温度が再び上昇していました。まあ初めての体外受精の後は基礎体温が乱れる人もいるのでそれほど珍しい感じは持ちませんでした。そして今までと同じ漢方薬を飲んでもらうことにしました。それから数日後の昨日、その患者さんからTELがあり、体温が再び上昇したまま下がらないから妊娠検査薬をしたら陽性反応が出て、クリニックに確認したら、検査の日を1週間誤って早めてしまったそうなのです。病院で再度確認してもらったところ胎嚢が確認できたそうです。丁度というか今出していた漢方薬は流産止めに使う漢方薬だったので、ちょうどよかったのかもしれません。それにしても・・・そんなこともあるんだね~という感じです。