フーナーテストを受けて精子がゼロと言われたら考えるべきこと
フーナーテスト(フューナテストともいう)を受けてみて精子がゼロと言われた時に考えないといけないことがいくつかあります。
女性側の問題
抗精子抗体がある
抗精子抗体で精子をブロックしているため精子が子宮の上まで上がってこれない
確認方法
抗精子抗体の検査を受ける(1万円程度)
抗精子抗体があった場合の対処法
→顕微授精しか方法はないです
おりものが少ない(ほとんど出ない)
おりものは精子が泳いて子宮を上がってゆくために必要なものです。おりものが少ないのは干上がった川を魚が泳いでゆくようなものです。無理があるのです。
もともとおりものがあったのに病院で不妊治療をして減ってきた場合
→排卵誘発剤の副作用の可能性があります。不妊治療の医師に相談して薬を止めるか変えてもらう必要があります
もともとおりものが少ない
→人工授精以上の治療をした方がよいです。実際には体外受精以上が望ましいです。
男性側の問題
無精子症
無精子症には閉塞性無精子症と開放性無精子症がありますが、どちらであっても顕微授精でないと難しいと思います。
閉塞性無精子症(精子は精巣内にあるが、どこかで遮断されていて精子を出すことができない)
→手術で精巣内の精子を取り出して凍結保存して必要な時に解凍して使う→これは原則として顕微授精になります。
これは広島であれば井口泌尿器科で行っています。(どこの都道府県でもできると思います)
開放性無精子症(精巣内にも精子が見つからない)
→手術で精巣の一部を摘出してその中の精細胞を培養して精子にして受精させる→これも顕微授精です。
この治療技術を持った病院は非常に限られます。広島県近郊で最も有名なのは九州にあるセントマザー病院です。
乏精子症
無精子症ほどではないが精子の数が少ない
精子数と治療法選択の目安(ざっくりです)
2000万/ml以上 自然妊娠可能
1000万~2000万/ml 人工授精が望ましい
1000万~100万/ml 体外受精が望ましい
100万/ml以下くらい 顕微授精が望ましい
対処法
数百万~数千万→漢方薬で良くなるケースが多い
百万以下→顕微授精でないと難しい
※ただし顕微授精でもうまくいっていない場合は漢方服用で精子の動きが良くなることで妊娠するケースがあります。
精子無力症
運動率が50%以下(フーナーテストがゼロの場合は相当悪い可能性が高い)
対処法
運動率が10%~50%漢方薬で回復するケースがあります。
10%以下 漢方薬でも良くなるケースはありますが、少ないです。顕微授精の方が望ましいです。顕微授精をされてうまくいっていない場合は漢方薬を試す価値はあります。
※ケース別不妊治療体験談を読んでみて下さい
広島にある漢方薬局ハーブスでは女性が原因の不妊症にしろ、男性が不妊症の原因にしろどちらのケースでも多くの方が妊娠されています。