排卵日と症状について
不妊治療の第一歩であるタイミング療法において排卵日がわかることはとても重要です。
当たり前ですが、どんなにタイミングをとっても排卵日とその前後にタイミングがとれてなけば妊娠のしようがないのです。
ところが案外、不妊治療を始めているのに、ご自身の排卵日が全く分からないという方は案外多いのです。
そして排卵日の特徴的な症状を知らない患者さんもおられるのです。
そこでここでは排卵日の特徴的な症状についてまとめてみたいと思います。
排卵日の特徴的な症状
おりものの量が増える
おりものは下り物とも書きます。
降りて来る分泌物ということです。
このおりものは膣や子宮頸管から分泌されますがこの分泌液には雑菌の侵入を防ぐ働きがあります。
おりものの粘度が変わり、伸びるおりものになる
おりものは人によってはずっと出ている人もおられるようですが、排卵日前後になると通常のおりものに比べてのびるおりもの(子宮頸管粘液)が出るようになるのです。
粘液を伸ばしてみると10cmくらい伸びるそうです。
排卵痛・下腹部痛がでる
これは必ず起こるわけではないですが排卵痛といわれる下腹部の右もしくは左、ひとによっては真ん中にでることがあります。
通常は生理痛などに比べればそれほど痛くない場合が多いようです。
排卵出血がある
これは起こる人の方が少ないように思います。
多くの場合排卵痛を疽もなう場合が多いと思います。
出血量は非常に微量である場合が多いです。
排卵日の特徴的な症状が出ない場合に考えられること
おりもの(子宮頸管粘液)が出ない
もともとでにくい方と、不妊治療の排卵誘発剤の影響で頸管粘液が出にくくなることがあります。
不妊治療後頸管粘液がでにくくなった場合は、現在かかっている産婦人科の先生に相談してみてください。
薬の変更か場合によっては一時期的に薬を休むことがあると思います。
下腹部痛がない
これは無ければなくてよいので気にする必要はありません。
排卵出血がない
これもない方が基本的にはよいので、気にする必要はありません。
これがひどい場合にはむしろ病院で相談してみたほうが良いです。
排卵日の特徴的な症状がない場合の対処法
排卵検査を使う
ドラッグストアーなどでも売っていると思いますが、排卵をチェックする検査キットの様なものがあります。
それを購入してチェックする方法があります。
ただしこれは通常尿中に存在するホルモンを間接的に調べるものなのですが、ホルモンが分泌したから必ず排卵しているとは限らないのです。
その部分は考慮する必要があります。
基礎体温をつける
基礎体温をつけておくと、一般的に低温期から高温期に移行する際に排卵が行われるのが一般的ですから、その時期にタイミングをとるのが一般的です。
またそれ専用の機械やソフトに基礎体温を記録しておくと、排卵日を予想して教えてくれるものもあります。
病院でチェックしてもらう
一番時間とお金がかかって大変ではあるのですが、
一番確実な方法はこれです。
エコーの画像で卵の成長を診てもらって予測を立ててもらってタイミングをとるのが一番確実な方法です。