シリンジ法とは何か?
皆さんはシリンジ法というのをご存知でしょうか?
シリンジ法というのは シリンジという針のない注射器を使って精子を膣内に自分で返す人工授精の一種です。
通常、病院などでは推奨はされていないですけれども、実際にされている方はうちの薬局でも数名おられます。
そして何人かの方は妊娠されています。
つまりシリンジ法は人工授精の簡易版、もしくは自己人工授精というようなものと考えてもらえば良いと思います。
シリンジ法のメリット
このシリンジ法の最大のメリットは自宅で行うことができてなおかつ簡単であるということです。
現在シリンジ法の専用キットっていうものがインターネット上に販売されていて、その専用のキットを使えば簡単にシリンジ法を行うことができます。
シリンジ法のキットの購入方法
そのシリンジ法の専用キットの購入方法ですけれども、インターネットの検索サイトで
シリンジ法 または シリンジ法 販売 シリンジ法 キット 等で検索すれば間違いなくシリンジ法を行うキットの販売サイトがトップ10にいくつか出てきます。
シリンジ法の専用キットにはカテーテルと言うプラスチック製の先端が尖っていない挿入する部分とシリンジという注射器それから精子を採取する再生容器のその三つがセットになって販売されています。
その販売サイトはたくさんありますけれども基本的にはその差は大差ないのではないかと思います。
心配であればシリンジ法 販売 口コミ というキーワードで検索をかけて口コミを読んで納得のいくところで購入されればいいのではないかと思います。
シリンジ法を試してみる価値のある方とは?
夫婦間に性交障害のある方
もう少し詳しく書くならご主人がインポテンツの状態になっているけれども一人でのマスターベーションは可能である場合
夫婦間のセックスレス
性欲などが原因していることが多いかもしれません
性交をすると女性が性器に痛みを強く感じる場合
性交をすると性器に強く痛みを感じる女性がおられます。そういう場合は性交をすることに強く抵抗感を強く感じてしまうことが多いようです。
忙しくて病院に通院することが難しい方
ご主人に問題がありながらも、共働きとかで病院に通う時間のないご夫婦にもよい場合があります。
費用的に人工授精を続けてゆくことが難しい方
ご主人に軽度の問題が抱えていることが分かっているけれども費用的に人工授精を続けていくとくことが難しい方には向いています。
シリンジ法のキットはだいたい20回ぶんで1万円から15000円ぐらいの価格です。
通常人工授精を行うと一回の費用が15000円から3万円ですそう考えると 大体費用は1/30から1/60で済みます。
シリンジ法をお勧めできない方
明らかな無精子症などの明らかな男性不妊がある場合
このレベルの患者さんは体外受精もしくは顕微授精のレベルでないと妊娠が難しいと思います。
卵管閉塞・卵管狭窄など自然妊娠を妨げる要因のある方の場合
卵管閉塞・卵管狭窄などがあると、卵管が詰まっているわけですから、精子と卵子が出会うことができませんから当然、受精することができません。
そのためシリンジを使っても妊娠することはできないです。
そのために・・・
そのためシリンジ法を行う前にまずは夫婦ともに不妊治療のクリニックなどで基本的な不妊症の検査は受けられることをお勧めいたします。
人工授精とシリンジ法の共通点と相違点
人工授精とシリンジ法は共通している部分もありますけれどことなってる部分もあります
人工授精とシリンジ法の共通点
共通してるところはシリンジを使って膣内へ精子を戻すというところです。
人工授精とシリンジ法の相違点
相違点は人工受精の場合精子を殺菌しさらに遠心分離機にかけて精子を濃縮して運動率の高いものを膣内に帰す点が大きく異なります。
シリンジ法を行う上での注意点
シリンジ法の注意点としては衛生面で完全な 無菌状態で行うことは難しいため感染症のリスクが若干あります。
そのため最低限シリンジ法を行う時にはまず手をしっかりと洗う。
その後消毒用エタノールや簡易な殺菌消毒用のコットンを用いて手全体を殺菌消毒します。
その状態でシリンジとカテーテルを装着します。
その際シリンジの先の部分とカテーテル部分は直接触らないようにしないといけません。
その後、射精済みの採精容器からシリンジで精子を吸い取り、カテーテル部分を膣内に挿入し、その後精液を注入します。
ここでの注意点は、カテーテルの長さ以上には膣に無理に挿入しないことです。
シリンジ法のまとめ
いかがでしたか?
ここではシリンジ法という人工授精の簡易版について説明しました。
夫婦間でなかなか性交がうまくいっていない方は案外おられます。
でも、特別夫婦仲が悪いわけではなく、お互いに二人の子供は欲しいと思っている。
なかなか病院に行く時間がない、厳密に言えばそこまで不妊治療に真剣に取り組むほど気持ちが固まっていない等
人それぞれ様々な事情があると思います。
そのようなときにシリンジ法を試してみるのも選択肢の一つなのではないかと思います。