このページは広島県広島市西区にある漢方薬局ハーブスの卵巣嚢腫に関する情報ページです。
ここでは卵巣嚢腫や卵巣腫瘍、卵巣癌などの分類と違いについてや、原因、症状、 診断方法、病院での一般的な治療、漢方による治療、改善された方の体験談、関連するページ などについて書いています。
是非参考にしてください。
卵巣嚢腫とは
卵巣腫瘍は大きく二つに分類されます。
一つは触診した時に硬いタイプの充実性腫瘍 でもう一つが柔らかいタイプの良性卵巣腫瘍です。
この触ると柔らかい良性卵巣腫瘍のことを別名、卵巣嚢腫というのです。
卵巣がんと卵巣嚢腫の違い
卵巣がんは先ほどの分類で言えば、触診した時に硬いタイプの充実性腫瘍で、悪性腫瘍ですけれども、卵巣嚢腫は触ると柔らかく、基本的に良性腫瘍です。
卵巣嚢腫の分類
卵巣嚢腫は大きく四つに分類することができます。
漿液性嚢腫
卵巣嚢腫の中で最も多いタイプです。
卵巣内から分泌される透明の液体が、卵巣内に溜まったものです。
粘液性嚢腫
ゼラチン状の粘液が卵巣内にたまったものです。
閉経後の女性に多く、肥大化しやすい傾向があります。
皮様性嚢腫
卵巣の中に歯や髪の毛などの組織ができてしまうものです。
比較的若い20代から30代の女性に多いのが特徴です。
チョコレート嚢胞
子宮内膜症が卵巣内でおきたものを言います。
卵巣内で、子宮内膜の細胞が生理の度に剥がれて出血し、その出血した血が密閉された卵巣内に溜まってチョコレート色になることからこの名前になりました。
これも比較的若い20~30代の女性に多いのが特長です。
卵巣嚢腫を起こす原因
卵巣嚢腫を起こす原因はまだはっきりとはわかっていません。
卵巣嚢腫の症状
卵巣嚢腫は初期の場合、全く自覚症状がありません。
そのため、婦人科の検診を受けて初めてわかるというケースが圧倒的に多いのです。
ただし、卵巣嚢腫が過度に大きくなってしまう(5cm以上)と、卵巣嚢腫の根元がねじれることによって茎捻転という症状を起こすことがあります。
茎捻転起こしてしまうと、激しい痛みや吐き気、場合によっては卵巣が破裂し、その結果、出血を起こしたり、ひどければショック症状を起こすこともあります。
このような状態に陥ると緊急手術が必要になり、卵巣ごと摘出することもあります。
そのため、もし卵巣嚢腫が見つかった場合は、定期的に検診を受けられることが大事になります。
卵巣嚢腫の検査
卵巣腫瘍の検査は内診(触診)、超音波診断(エコー)、CT、MRIなどで行います。
卵巣腫瘍の有無は、内診と超音波診断によって可能ですが、卵巣癌などの悪性腫瘍との鑑別にはMRIが有用です。
卵巣腫瘍の病院での治療
卵巣嚢腫の治療の基本は手術になります。
悪性腫瘍の場合は開腹手術になることもありますけれども 良性腫瘍の場合はほとんどが腹腔鏡手術です。
また、手術の方法は妊娠を希望されるか、されないかによって異なってきます。
妊娠を希望されている女性の場合は一般的に卵巣の腫瘍のみを摘出し、温存するような手術を行います。
0歳以上で妊娠の希望がない場合や、 悪性腫瘍の可能性がある場合などは卵巣を全摘出することがあります。
卵巣嚢腫の漢方薬による治療
卵巣嚢腫の中で漢方による治療が可能なものとそうでないものがあります。
漿液性の卵巣嚢腫と粘液栓の卵巣嚢腫は漢方薬による治療は可能と考えています。
しかし、皮様性嚢腫は漢方薬で治療することは難しいです。
またチョコレート嚢胞は子宮内膜症と同様の治療を原則として行いますが、チョコレート嚢胞は、最近の研究では卵巣がんの原因となることがあると分かってきました。
そのためチョコレート嚢胞に関しては人によって卵巣癌の治療と同様の治療を行うことがあります。
漿液性と粘液性の卵巣嚢腫は漢方的に考えると瘀血と水毒の混在したものと考えられますそのためおけつと水毒の漢方薬を用います。
チョコレート嚢胞は基本的に子宮内膜症です。
そして子宮内膜症を漢方的に考えると瘀血となります。
そのため、瘀血を改善する活血薬を用いるのが基本になります。
卵巣嚢腫が完治された患者さんの体験談
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