早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の方が妊娠するためにまずすべきことでなおかつ最も重要なことは病院選びです。これをやらないことには早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の不妊治療は始まらないというくらい重要です。
早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)治療において病院選びが第一歩!
早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の場合どういう病院が良いかといえばトップページにも書きましたが、自然周期による治療を得意とするクリニックもしくは病院が良いのです。
近くの病院やクリニックではだめなの?という声が聞こえてきそうですが・・・ダメです!!
本当はダメではないかもしれませんが、そのくらいの気持ちで治療しないと早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の場合、出産までたどり着けないと思ってもらったほうがいいです。
自然周期を得意とするクリニックと一般的なホルモン治療を行う病院の違いは?
自然周期を得意とするクリニックと一般的なホルモン治療を行う病院ではどこが違うのか?あまり専門的な話をすると難しくなるのでたとえ話で説明します。
この2つは漁業に例えるとわかりやすいです。
まず特別な問題の無い不妊症の30歳くらいの方と早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の方を漁業に例えてみます。
特別な問題の無い30歳の女性は魚(卵)が豊富にいる漁場と一緒です。一方早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の方は魚(卵)が乱獲されて目ぼしい魚(卵)がいなくなった漁場の状態に近いのです。
ホルモン治療というのは漁業に例えれば底引き網のように漁場から根こそぎ魚(卵)を捕るような治療です。漁場にたくさん魚(卵)がいればたくさん魚(卵)を取ることができます。そのような漁場でれば成果が出やすいのです。普通の女性はそれなりにたくさん魚(卵)がいるので網で一網打尽にしても次の時にもそこそこ魚(卵)がとれるのです。
しかしもともとの漁場に魚(卵)がいなければ、網を仕掛けても取れないし、底引き網のようなことをすると、本当に魚(卵)が一匹もいなくなってしまうのです。
この漁場の今の魚の数を示す目安がAMH(抗ミュラー管ホルモン:卵巣年齢)なのです。これが高ければホルモン治療で問題ないわけですが、この値が1を切ってくるとかなり漁場に魚がいなくなっている状態です。
このような漁場に魚(卵)がいなくなっている状況で底引き網のような大掛かりな仕掛けをするとどうなるか?とうぜん釣果が異常に少ないという結果は目に見えています。下手をするとゼロということだって良くあるのです。しかし底引き網の仕掛けをセッティングするのは大変ですから、そこに相当のコストがかかります。つまり結果として採卵できなかったとしても普通に体外受精するのに近い金額が請求されたりするのです。
ではこのような魚が少なった漁場に向くようなやり方はあるのでしょうか?あります!!それは一本釣りです。いえば岩場にひっそりと潜むような大物を釣り上げるやりかたです。底引き網では岩が邪魔をしてうまく取れないような場所でも一本釣りならうまくゆく可能性があります。ただし、岩場に潜む大物を釣り上げるためにはそれなりの準備が必要です。当然特別な仕掛けや、その大物が特に好むような餌を用意しないといけません。そして、何度もトライしてダメなら柔軟に仕掛けや餌を変えてゆかなければとても岩場に住む大物を釣り上げることなんかできないのです。この一本釣りを得意としているのが自然周期の病院やクリニックなのです。
でも私の住んでいるところの近くにはそんなクリニックや病院は無いんです。と言われるかもしれませんが、近くになければ、遠くても行くのです。
え~!!そんなお金はありません・・・お金がないと妊娠できないのですか?などと言われそうですが・・・
今お金がなくてもバイトととパートとかすればお金は貯めれます。バイトしてお金を貯めてでも行くべきだと私は思います!!
まとめ
早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の方が、空胞でない、変性卵でもない卵がちゃんと育って、なおかつそれがちゃんと採卵できます。それが正常に受精し、そのあと順調に分割し、その分割した卵を凍結し、卵を戻すときに解凍したときに卵が融解したときダメにならず、その卵を子宮に戻したときにちゃんと着床し、その着床した卵が順調に育ち、胎嚢ができ、心拍が確認でき、まず12週まで心拍が維持されて、流産せず、無事40週を超え出産を迎えるまでは実に気の遠くなるほどの関門があります。そこをくくりぬけてゆくにはそのくらいのモチベーションが必要なのではないかと思うのです。
もちろんまあ無理かもしれないけどできたらいいな~くらいのふわっとした気持ちででもダメではないのです。結局人生のおいての良し悪しは最終的に自分自身で決めることなのですから・・・
ただここで言いたかったことは、もし早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の方でどうしても妊娠したい!!という想いがあるのならそうした方がベターだと思うということです。自分の経験上早発閉経(早期閉経・早期卵巣機能不全)の方が出産まで至るのはかなり大変だと実感しているからなのです。