吹き出物、?湿疹?の相談で患者さんが来られました。
この方、去年くらいから、下顎付近から始まって、目の周りまで吹き出物?湿疹?が広がって出るようになってしまったそうです。
年齢は50代で、昨年閉経されたそうです。
しかし、いまだにホットフラッシュはでているそうです。
ご存じない方もおられると思うのですが、更年期って閉経前の時期だけではないのです。
更年期とは閉経を挟んだ前後10年間をさす言葉なのです。
そのため、この方はまさに更年期真っただ中なのです。
それでもホットフラッシュは大豆系のサプリで多少改善したそうですが、肝斑も出始め、吹き出物はプラセンタ製剤を使って悪化し、その後徐々に悪化の一途をたどっているということで相談に来られたのです。
この方の状態を漢方的にみると腎虚(加齢に伴う機能低下)が関係しているように思いました。
そのため、腎を補うような漢方薬をお出しして様子をみることにっしました。
そして、漢方薬をお出しして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・少し良いようです。
そこで、同じ漢方薬を出すかどうか患部でチェックしてみると・・・
ちょっと合わなくなっています。
そこで、すこし漢方薬の組み合わせを変えて再度、2週間分漢方薬を出すことにしました。
そして、再び2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・
全体的に調子は良いけどまだ吹き出物は少し出るそうです。
そこで再度漢方薬をチェックすると・・・
今度は大幅に漢方薬を変更しないといけないように感じました。
そこで再度漢方薬を変更し、2週間後に来ていただくことにしました。
そして、2週間後に来られた際に様子をお伺いすると・・・
今回はかなり良いそうです。
ただし、目の周りの湿疹?吹き出物?だけはまだ出てくるそうです。
そこで再度漢方薬が合っているかどうかチェックすると・・・
また、漢方薬が合わなくなってきています。
これは人によってバラバラで最初にお出しした漢方薬で良くなる方もおられるのですが、この方のように来るたびに漢方薬を変更しないと良くならない方もおられるのです。
そして、また漢方薬を変更して2週間後に来ていただくことにしました。
そして、2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・
かなり良いそうです。
ずっと残っていた目の周りの吹き出物?湿疹も?症状が出なくなったそうです。
そして、この漢方薬が合っているか再度チェックを行うと・・・
この薬で良さそうです。
やっと同じお薬で行ける感じになりました。
多分、治療の峠を越したのだと思います。
この出した漢方薬のお薬は皮膚疾患に使う漢方薬ではなく、更年期障害に良く使う漢方薬でした。
40代を超えて出てくる吹き出物などは更年期が原因となっていることがあるのです。