漢方治療をしていて、著効(非常に良く効いた)ものでも、画像としてアップしずらいものがあります。
それは、患者さんの顏付近の病気の時です。
本当は載せたいけど載せられないものの代表が円形脱毛症です。
私は、なぜか円形脱毛症の治療が得意で、良くなっている方が多いのですが、なかなかこれをHPに載せるのは難しいです。
あとは、顏のアトピー、ニキビも載せずらいものです。
そのため、アトピーに関しては顏以外に症状が出ている場合にはそこの写真も撮らせてもらって、そこが良くなったら許可をいただいて載せるようにしています。
それ以外に載せずらいのが顔面神経麻痺です。
これは、目を隠したとしても本人であることが一目でわかってしまうので、載せるのがなかなか難しいです。
そのため、画像を載せることはできないのですが、顔面神経麻痺の漢方的な考え方と治療について少し書いてみます。
顔面神経麻痺の原因は西洋医学的にはヘルペスウイルス感染などの感染症、脳血管疾患の後遺症、交通事故などが代表的なものです。
そして、その治療にはビタミン剤や抗ウイルス剤、ステロイド剤などが用いられます。
それでもうまくいかない時には顔面神経が物理的に圧迫されているからということで、圧迫を取り除く手術を受けることがあります。
今回の患者さんはそれらの治療を一通り受けて、改善せず、むしろ手術した際、耳の神経に影響を与えたようで、耳に水が溜まって、片耳が9割聞こえなくなった患者さんでした。
まず、この方の耳の治療を数か月行い、耳は治療前とほとんど変わらないくらいまで回復した後、顔面神経麻痺の治療を行いました。
脳梗塞や交通事故などはっきりとした原因が無い場合、顔面神経麻痺を起こす原因としてストレスが関係していることが多いのです。
この方も例外ではなく、漢方的にストレスを改善する漢方薬で見た目は8割がた改善しました。
ただ、まだ
自覚症状といて、水を飲みづらい、目と口の周辺が感覚としてこわばっているというのが残っています。
わたしからみるとこれも別の、ストレスが原因のような気がしています。
そのため、原因がはっきりしていない顔面神経麻痺の方はストレスを日頃からためないようにすることが症状の進行を防ぐことにつながる可能性があります。
ぜひ、知っておいてください。