ホームページをみて不妊症の患者さんが来られました。
この患者さん過去に二回流産されているのです。
1回目の流産は10週目の頃で、心拍確認後で、二回目の流産は7週目で、心拍の確認をする前に出血が始まって、産婦人科の病院にいったらすでに流れていたそうです。
この時に関して、はっきりとはわかりませんが、週数から考えると、心拍確認できるくらいの時期に流産されています。
この事から、不育症の可能性が高いと思いました。
そこで、患者さんに不育症の検査を受けたかどうかお伺いすると・・・受けていないそうです。
そこで、簡単なものでも良いので、不育症の検査を一度受けて欲しいとお願いしました。
それと同時に、この患者さんに合う漢方薬を探すため、色々とお話をお伺いすることにしました。
まず、全体的な体調についてお伺いすると、とても疲れやすいそうです。
そして、眠りが浅く、寝ている途中で必ず起きてしまうそうです。
また、他には身体がむくみやすいそうです。
実際、舌を見ると、舌の横に歯形がついており、浮腫みやすい体質であることがみてとれます。
また、舌の裏の静脈の流れをチェックすると、
あまり良くない感じです。
これらの事から、漢方的に不妊症・不育症の可能性について考えると、気虚、血虚、おけつ、水毒などの可能性がありますが、この中で特に可能性が高いのが気虚と血虚の気がしました。
そこで最終的に、不妊症・不育症のツボの反応でチェックしてみることにしました。
それらの反応でチェックしてみると・・・やはり不育症がある気がします。
そこで、不育症に用いる漢方薬の中からこの患者さんに合いそうな漢方薬をチョイスし、とりあえず2週間服用していただくことにしました。
そして、2週間後来られた際に、症状の変化をお伺いすると・・・若干眠りの質が改善したのと疲労感が若干減ったとの事です。
そのため、同じ漢方薬を継続して服用されていただくことにしました。
そして、また2週間後に来られ、身体の状態は少しずつ改善傾向でした。そのため、また、同じ漢方薬で2週間様子を、みていただくことにしました。
そして、2週間後に来られた際に基礎体温をチェックすると、明らかに改善しています。
その画像がこれです。
その特徴は高温期と低温期のメリハリがしっかりしてきていることと、高温期での落ち込みが少なくなっていることです。
ただ、少し気になるのは高温期が若干短いこと。
それでもトータル的には基礎体温は改善傾向に思われたので、このまま継続することにしました。