患者さんが新たに漢方相談に来られました。

と言ってもこの方、実は約10年前位に学生時代、お母さんと一緒に漢方相談に来られていたのです。

その時の症状は腹痛や食欲不振だったと思います。

たしか1~2年の治療で良くなったと思います。

そして今回のご相談内容をお伺いすると・・・

お腹が鳴る、不安感、ストレスに過敏に反応してドキドキしたり、頭が震えたりするそうです。

いつからおかしくなったのかお伺いすると・・・社会人になる数年前から多少そのような兆候はあったそうなのですが、ハッキリとした症状が出てきたのは社会人になったここ1年だそうです。

この症状が出るようになった原因、きっかけについてお伺いしたところ、原因に関してはハッキリとは分からないそうですが、自覚しているきっかけは、静かな時に、お腹からオナラのような音がなった事がすごく恥ずかしかったそうです。それ以降その事をすごく意識するようになったそうです。

さらに現在の症状を細かくお伺いすると・・・

最近お腹が痛くなりやすい⇒最近食べたらすぐ便が出るようになり、下痢しやすくなった。

そのことが原因で食後にお腹が痛くなるんじゃないか?と思うようになった。

漢方治療イメージ

それと関連して食後にお腹が鳴るようになったそうです。それもかなり大きな音でおならのような音なのだそうです。お腹が鳴るかもという不安がでるようになり、電車や静かな所、食事時などドキドキするようになった。またそれ以外にも少しの事で過度に緊張したり怖くなるようになった。特に友達と遊んだり、ご飯を食べたりするとき、電車に乗る時、頭が震えるんじゃないか?と不安になった時。大学生の時に緊張した時に頭が震えたという経験があり、一時出なかったが、最近また出るようになった。

この頭が震える症状は人と一緒にご飯を食べるときに出やすいそうです。それ以外にも自分が震えるんじゃないか?と思って不安になった時や人の目を見て話すときにも出やすいそうです。

病院には通っておらず、薬も飲んでいないそうです。そしてサプリメントも服用していないそうです。

そこでここから東洋医学的な問診や東洋医学的なチェックを行い、この患者さんに合うと思われる漢方薬を探してみました。

最初、この患者さんの性格的な部分を考慮した漢方薬を約4週間服用していただいたのですが、思ったよりも改善しなかったため、漢方薬を変更することにしました。

次にお出しした漢方薬はパニック障害の患者さんにも通るような漢方薬でした。

この漢方薬は合っていたみたいで、ご相談間隔は2週間ごとでしたが、結果として約1年服用していただきました。その間、良かったり悪かったりを多少繰り返しましたが、徐々に不安感もお腹の鳴りも首の震えも治まってきました。

ところが再び首の震えだけが悪化してきたのです。

そこで漢方薬を変更することにしました。

変更した漢方薬の基本処方は合っていて、組み合わせる漢方薬を都度都度修正しながら服用を継続していただきました。そして、この

漢方薬を1ヵ月、2ヵ月と継続していただくことで徐々に改善し、3か月後くらいにはほぼ症状が出なくなりました。

体質改善イメージ

それとほぼ同時期に患者さんの生活環境に劇的な変化が起こり、県外へ引っ越されることになったのです。

そのため、ご相談はメールとお電話になりましたが引き続き漢方薬は服用していただきました。

たまに用事が合って、広島に帰ってこられた際には直接見させていただいて、お薬をお出ししました。

そこからさらに約3か月でもう漢方薬を服用しなくても大丈夫になったと思われたので、漢方治療は終了としました。

ただ、もし気になることがあればいつでもご相談くださいというお話をさせていただきました。

気が付けば約2年、長かったですが、とりあえず最初あったすべての症状が基本無くなったのでよかったなと思います。

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