調子が悪くなると不定期でご相談に来られる患者さんが久しぶりに来られました。
今までは膝の痛みや腰の痛みが多かったのですが、今回は症状が違っていました。
急にしゃべれなくなったそうです。
しゃべろうとしても上手く声が出ない感じだそうです。
これに関しては東洋医学的な問診やチェックをおこない、気分を発散させるような漢方薬が合っている気がしたので、それを試しに2週間ほど飲んでいただくことにしました。
そして2週間後、来られた際に様子をお伺いすると・・・しゃべられないことは無くなったそうですが、美容室のイスで固定された状態が続くとパニックぽくなるそうです。
またトンネルでの電車でもそんな感じに時々なるそうです。
そして最終的には腹痛になるそうです。
そこで、再度、東洋医学的に身体の状態をチェックしなおして再び漢方薬を2週間分お出ししました。
そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・
パニックっぽい感じは無くなったそうです。でも腹痛はまったく変わらず出るそうです。
そこで改めて、身体の状態をチェックしなおしてみると・・・
やっぱりストレスが原因だと思いますが、今までの漢方薬とは大きく異なるような気がしました。
今回この患者さんに合っていると思った漢方薬は日頃からガマンを強いられるような生活をしている人に用いるような漢方薬でした。
今までこの系統の漢方薬をこの患者さんに出したことが無かったので、今回は1週間分をお出ししてまた様子を見ることにしました。
そして1週間後、患者さんが来られた際に様子をお伺いすると・・・微妙に良いそうです。
そして、再度身体の状態をチェックして漢方薬がまだ合っているかを確認すると、まだ大丈夫な気がしたので、このまま同じ漢方薬で様子を見ることにしました。
そして大体2週間間隔でご相談に来られたのですが、同じ漢方薬を継続することで、玉ねぎの皮を剝くように、少しずつ少しずつ改善していきました。
そして漢方薬を服用してから3か月経過した頃には精神的な負荷がかからなければ、痛みを感じることはほぼ無くなりました。
さらに2ヵ月経過した頃もまだ、精神的な負荷がかかると、少し調子悪くなることはありましたが、それでも2か月前のような感じではなく違和感や不調というレベルになってきました。
そして漢方薬を服用し始めてから約7か月でストレスがかかっても腹痛は出なくなりました。
でもまだ、漢方治療は終わりではありません。
今はまだ、漢方薬で症状を抑えている段階です。
ここから漢方薬を一切飲まなくても症状が全く出ない状態にしないといけないのです。
それが本当の体質改善なのです。
そのためにもうしばらく同じ漢方薬を継続して服用していただく必要があるのです。
結局この患者さんはさらに4か月服用していただくことで体質改善され、卒業となりました。
良かったです。
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