HPを見て患者さんが来られました。
ご相談内容は潰瘍性大腸炎です。
この症状が出始めたのはいつ頃からかお伺いすると、約1年前くらいからということでした。
次に症状についてお伺いすると、最初は下痢になり、それが1日に何回も出るようになり、時々粘液便が出るようになって、今年に入ってから便に血が混じるようになったそうです。
ただ、ご自身で断食を行ったら一時改善したそうです。
それで、時々不定期に断食を行っているとのことでした、
また、これ以外の疾患として多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、子宮筋腫、線維腺腫もあるとのことでいた。
そして、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)改善するために別の薬局で相談して漢方薬やサプリメントを購入されているとのことでした。
そのサプリや漢方薬をまずはチェックしてみました。
しかし、あまり合っているようには思えませんでしたが、その漢方薬類なかなかの金額でした。
さらにお話をお伺いすると、それ以外にもサプリや一般的には身体に良いとされるようなところにも通っておられました。
今までの既往歴や現病歴などを一通り聞いて、確かに聞いた感じは潰瘍性大腸炎ですが、患者さんに炎症反応(CRP)など血液検査などは受けたのか?お伺いしたところ、まだ病院で検査も診断も受けていないということでした。
そのため、病院で改めて検査していただいて、潰瘍性大腸炎の確定診断を受けてから再度来てみてくださいというお話をしました。
それから、次、漢方相談に来られる際にはサプリや
そして約1か月後にに再び連絡があり、やはり潰瘍性大腸炎だったということで、再度来ていただいて、漢方相談をしました。
病院の検査、東洋医学的問診や舌診、その他の東洋医学的チェックを行い漢方薬を出してみることにしました。
そして、約2週間後再び来られた際に症状についてお伺いすると・・・
調子は前より良いそうです。
若干拍子抜けしましたがホッとしましました。
潰瘍性大腸炎手こずることが多いのです。
それから次に来られた際には便に血が混じることはなく、粘液便も減っているそうでした。
次に来られた時には、粘液便は出なくなったということでした。
しかし、便に血がつく事はたまにあるそうでした。
それでも全体的にみたら良くなっているとのことでした。
そのため、次の相談を患者さんの希望もあって1か月後としました。
それから1か月後、来られた際に様子をお伺いすると粘液便は出ておらず、便に血が混じることもなくなっているということでした。
しかし、おしりを拭くとトイレットペーパーに血が混じるということでした。
あれ?まだ潰瘍性大腸炎が良くなっていないにか?とびっくりしましたが、よくよくお話を聞いたら、痔を持っているとのことでした。そしてどうも痔が悪化した時に血がトイレットペーパーに付くようでした。
そのため、潰瘍性大腸炎としては順調に改善しているようでした。
そのことと、この患者さんが遠方に引っ越されるということで、1か月後とのご相談となりました。
そのため、それからは1か月毎のご相談に変わりました。
その後約8か月間は体調も良く、潰瘍性大腸炎の症状は全くでなくなりました。
ところが、私の薬局で漢方薬を服用され始めてから約13ヵ月経過したころ、患者さんから連絡があり、再び調子が悪くなったとのことでした。
そこで改めて東洋医学的にチェックしてみたところ、どうも今飲んでいる漢方薬が合わなくなってきているきがしました。
そこで一旦、漢方薬をお休みしていただいて、その間に新しい漢方薬を探してみることにしました。
その結果、間違いなく2種類飲まれている漢方薬の一つが合わなくなっていることに気が付きました。
それで、その漢方薬を止めてもらって、1種類の漢方薬だけ服用を続けていただいていたのですが、何となく引っかかって、再度東洋医学的にチェックしなおしてみると・・・
この漢方薬も合わなくなっているように感じました。
こんなに突然どうしたんだろう?
と疑問に思い、時間をかけて全く一から東洋医学的なチェックを行ってみることにしたのです。
そうすると・・・
潰瘍性大腸炎の治療が漢方的には終わっていることに気づいたのです。
通常は1年程度では潰瘍性大腸炎の体質改善までは終わらないことが多いのですが、この患者さんは終わっていました。
ただ一応漢方薬を服用せずに1か月は様子を見て連絡していただくことにしました。
そして1か月経過後、漢方薬は全く服用しなくても調子の良い状態をキープしていたのです。
漢方薬って必要なくなったのに継続して服用すると逆に症状を悪化させることがあるのです。
前から知っていたことですが、自分が思っていた以上に早く改善したので、チェックが甘くなりました。
それでも、何も服用されなくても調子が良くなった本当に良かったです。
ホッとしました。
さらに