以前、私の漢方薬局で不妊治療のご相談に来られていて、妊娠・出産された患者さんから久しぶりにご相談の連絡がありました。

相談内容は更年期障害だそうです。

数か月前から色々な症状が出てきて困っているそうです。

症状をお伺いすると

・最近疲れやすい

・あくびが良く出る

・ボーっとする

・物忘れがひどい(大事な事でも頭に入ってこないし、すぐ忘れてしまう)

・やる気が出ない(物事に対してなかなか手がつかない)

・耳が聞こえにくい

・肩こりが最近酷い

・右の手指(中指と薬指)が曲げづらい(曲げる時に違和感が出る)

・精神的に余裕がなくなり、いっぱいいっぱいになる

ということでした。

そこで、久しぶりに来られたので、舌診を含め再度、東洋医学的な問診を行いました。

そうすると、ホットフラッシュはないそうですが、掌は少し火照るそうです。

でも足は冷えるそうでした。

漢方治療イメージ

そして、さらに今お話しされた内容が更年期障害によるものなのか?を東洋医学的にチェックしてみると、かなりの症状が更年期症状からきているように思いました。

そこで、これらのことを基にこの患者さんに合いそうな漢方薬を探してみることにしました。

そうすると、更年期障害に割と用いることの多い漢方薬が合っているような気がしました。

そこで、この漢方薬を2週間お出しして様子をみていただくことにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

右手指の曲げづらさが多少良いそうです。

何より気力が上がってきたそうです。

そして息切れが改善したそうです。(聞いてなかったような気が・・・)

そのため前よりも動けるそうです。

また、鼻詰まりがあったがそれがスッキリしたそうです。(聞いてなかったような気が・・・)

このように、発症してからの期間が短く、その患者さんに合う漢方薬が上手く見つかると、結構短い期間で症状が改善してきます。

あともう一つ、ご本人が更年期障害が原因で起きたと思っていなかった症状が改善することがあるのです。

これは、それらの症状も元の原因は更年期障害だったということなのです。

私の経験で言えば、更年期障害はありとあらゆる症状を出す病気なのです。

話を戻します。

症状も改善してきていましたし、再度東洋医学的にチェックしてもまだ漢方薬は合っている気がしたので、このままさらに2週間同じ漢方薬を服用していただくことにしました。

そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

大分良いそうです。

普通に動けるようになったそうです。

右手指の曲げずらさもそんなに気にならなくなっているそうです。

息切れも無くなってきているそうです。

手のほてりはまだ残っているそうです。

全体的に調子が良さそうですし、漢方薬も合っているように思われたので、同じ漢方薬で様子をみていただくことにしました。

とりあえずは順調です。

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