それでは今回は とってはいけない健康食品について 書いてみます
早発閉経になってしまうと藁にもすがる気持ちでいろいろな健康食品に手を出したくなると思うのですが、やってみてもいいものとダメなやつがあります。今回はダメなやつについて書きます。
ザクロが不妊治療に効果ある？
ザクロですね これよく健康食品のショップなどで売られていますが、不妊治療を専門としている病院や漢方薬局とかでは扱っていないのですね。
それがなぜなのか？
それは効果がないからです。
で、このザクロについては 国民生活センターというところで検査をしています。
どうして国民生活センターが検査をしたのかというと、ザクロには女性ホルモン様作用（エストロゲン様作用）があるから生理不順や更年期障害など改善するとかマスコミなどでも言われているのに、実際には症状が一向に改善しない消費者などからの相談や検査の依頼が来るようになったためです。
そのため、ざくろにはエストロゲン様作用があるとか 若しくはそれに抜いするような効果 女性ホルモン様作用 があるかどうかについて調べています 。
国民生活センターの検査ではザクロの果汁飲料濃縮エキス駅 エキス錠についてエストロゲンの有無や量、女性ホルモン様作用について調べています その結果わかったことは今回調べた全ての健康食品では全くエストロゲン様作用の物質も女性ホルモン様作用の物質も見つからなかったということです。
なおかつザクロそのものに エストロゲン様作用エストロゲン量の物質が含まれているかどうか調べたところ、それも全く見つからなかったのです
かろうじて含まれているのはザクロの種でそれもとても効果が出るようなレベルではなく測定できるかできないかくらいの微量だったそうです。
結果として これらの健康食品は実際には女性ホルモン作用のあるエストロゲン様物質やそのような作用をもつ物質が何一つ入っていないのに、生理不順や更年期障害を防止するような効果を強調した記述が多く含まれていたため 薬事法に抵触するのではないかと結論付けられています。
またざくろを大量に摂取すると嘔吐や下痢などを起こす可能性があるため、注意する必要があります。
中国では不妊治療にザクロを使わない理由は？
元々ザクロというのは中国では子宝の象徴として庭に植えられていました。
ザクロの実の赤と言うのは漢方的に考えれば血です。
漢方医学で血というのは女性ホルモンを表しています。
だから普通に考えれば、ザクロは不妊に使えそうなものなのですが中国では不妊治療には一切使われていません。
実際に使われるのは 駆虫薬、虫を殺すのに使われます。
ではなぜ中国では不妊に使われないのでしょう？
それは効果がないからです。ザクロを宣伝しているのは、クリニックでも漢方薬局でもなくただの通販サイトや健康食品のショップだけです。そういう店では当然服用されて体調がどのように変化するかなど一切チェックしません。売りっぱなしです。
まとめ
うちでも何人かの患者さんで服用されている方はおられましたが、服用されて多くの方はカモ不可もない。ジュースくらいの効果かあとは生理不順になるかのどちらかでした。
健康食品であってもちゃんと効能のあるものはクリニックとかでも推奨品として売られたりするものです。ザクロにはそれが一切ありません。そのためザクロというのは早発閉経の患者さんだけでなくすべての不妊症患者さんにお勧めしません。
