知人の紹介で、患者さんが来られました。
病名は全身性エリテマトーデスです。
そのことは事前に教えてもらっていました。
全身性エリテマトーデスとは難病指定を受けている自己免疫疾患の一つです。
この病気になる原因ははっきりとはわかっていません。
症状としては人によって様々ですが代表的なものとしては蝶形紅斑(顔に蝶のような形の発疹が出現すること)、それ以外には発熱と全身倦怠感、関節痛や関節炎、腎炎などがあります。
自己免疫疾患の方でもリウマチなどの疾患は比較的よく来られるのですが全身性エリテマトーデスに関してはそれほど来たことがありません。
そのため事前に全身性エリテマトーデスの病態を調べておいて、この状態が漢方的にどういったものなのかを理解しておく必要を感じたのです。
そして実際全身性エリテマトーデスの西洋医学的な病態を調べることで、漢方的にどんな薬が合いそうか、およそ推測がたちました。
そして実際にその患者さんが来られて同じお伺いすると現在は全身性エリテマトーデスに関しては少し落ち着いているのですがいま気になっているのは、去年発症した壊死性筋炎だということでした。
壊死性筋炎の患者さんをみるのは初めてです。
壊死性筋炎はメジャーな疾患ではないです。
この患者さんがかかった壊死性筋炎というのは病院の説明によるとウイルスが原因となって筋肉が壊死してしまう病気とのことでした。
もう少し詳しく話を聞くと全身性エリテマトーデスの検査及び治療のために入院したら壊死性筋炎が見つかって、その壊死性筋炎治療するのになんとか入院されてある程度は落ち着いているとのことでした。
ただし現在も肋間神経痛のような症状が肋骨付近にありそれが壊死性筋炎の名残りではないかと心配しているとのことでした。
その箇所と東洋医学的にチェックしてみると、少なくとも感染が原因の問題のようには感じませんでした。
そこでその肋骨付近に痛みを起こしてる原因を調べてみることにしました。
東洋医学的に五臓六腑や経絡の問題を調べてみましたが特に異常は見つかりませんでした。それよりもむしろ気になったのはこの患者さんが大量に服用されているサプリメントでした。
この大量のサプリメントの中でもオメガ3系のサプリメントの二つがこの肋間神経痛に影響を与えているような気がしました。
そのため、これらのサプリメントを一旦お休みしてもらうことにしました。
さらにこの患者さんから、ここ1ヶ月ずっと不正出血が続いているというご相談も受けました。
これに関しては正直今飲んでるサプリメントは影響していないような気がしました。
ただこの方サプリメント以外にも酵素風呂に入ったり電気治療器を購入しており、自分でしていたりしたのです。
もうあまりいろんなことをされているので正直何が何だかわからない状況でした。
そこで可能であれば電気治療も止めていただくことにしました。
それで約1ヵ月後に再度来て様子を教えてたことにしたのです。
そして1ヶ月後に来られた際に様子を伺いすると···
サプリメントを一切やめてから肋間神経痛の痛みはかなり軽減しているそうです。
不正出血に関しては不正出血の事を現在、全身性エリテマトーデスの治療でかかっている病院で相談したら現在、病院で出されている血管を拡張する薬に出血を起こす可能性があるものがあり、それを減薬するように医師に言われて実践してみたら出血が減ったそうです。
ただ肋間神経痛に関してチェックしてみると、まだ症状は若干残っているのですが、改善が止まっている気がしました。
そこで原因を再度探ってみると、どうも電気治療器の影響なのではないか?と思って聞いてみると一時期、電気治療を減らしてみたそうなのですが、減らすと足のむくみがひどくなるそうで、結局完全に止めることはできなかったそうなのです。
そこで実際再度チェックしてみると、確かに足のむくみは電気治療は効いてるようでした。
そこで足のむくみを取るような漢方薬をいろいろチェックしてみたのですがなかなか合うものがありませんでした。
そこでそれ以外のブローチでこの患者さんのむくみを取れるものがないか検討してみたところ、足つぼ療法が合ってる気がしました。
そのやり方を実践してもらってまた、2週間後に様子をみることにしました。
また、経過を書くことができれば書こうと思います。