広島県内の方ですが、車で何時間かかかる、少し遠方の患者さんからtelがあり、ここ最近、原因不明の頭痛で悩んでいるのでみてほしいという連絡がありました。

この方は、 元々逆流性食道炎による胸焼けの漢方治療をしていたのですけれども、この症状がほぼ落ち着いてきて、そろそろこの治療を一旦終了しようかな?と思っていた矢先に、この頭痛の症状を訴えられてきたのでした。

そこで、その頭痛について、もう少し詳しくお伺いすることにしました。

まず、この方の主訴は、両方のこめかみから指2本ぶんぐらい上の方から後頭部にかけて締め付けるような頭痛です。

現在の血圧は上が160で下が100。
これでも降圧剤を服用しているそうです。

ご本人も、この頭痛の症状が心配だったようで、病院の脳神経外科に行ってCTも撮ってもらったそうです。
しかし、CTには脳梗塞や脳出血、脳腫瘍などの異常は見つからなかったそうです。

さらにこの患者さんの自覚的な頭痛の症状について 詳しくお伺いすると、飲酒した後の翌日の症状が特にひどいそうです。

ただ、飲酒した翌日、目覚めてから朝の9時ぐらいまでは症状が全くないそうです。
症状が出始めるのは朝の9時以降で、その症状は 大体夕方まで続くそうです。
その後何故か症状が和らいで来るそうです。

漢方治療イメージ

そしてこの頭痛と一緒に出てくる症状が顔のほてり、手汗、めまいなどです。

あとは関係あるかどうかは微妙なところですけれども左腕に力が入らない時があり、 慢性的な肩こりもあるそうです。

これらの症状を聞いて、おそらくストレスが原因なのではないか?とは思いました。

この方の元々の症状の逆流性食道炎もストレスから来ているものだと私は思っているのです。

実際、この形の逆流性食道炎にはストレスを緩和する漢方薬を用いて症状が改善してきているのです。

そのため、ストレス が原因による頭痛に用いる漢方薬を中心に探してみることにしました。

この方少し遠方のためすぐに直接みることができないかったので、今までの症状などを参考に漢方薬を色々チェックしてみたのですけれども、なかなか合う漢方薬が見つかりませんでした。

そのため何回かに分けて、気分を変えたり自分の発想を変えたりして何度も薬をチェックしていくと、やっと合いそう漢方薬を見つけました。

それでも薬が絶対合うという自信はなかったので 少し短めの日数で服用していただいて様子を見ることにしました

そしてお薬を服用して頂いて2週間後にこの患者さんから電話があり、様子を妨害すると、 頭痛に関してかなり劇的に改善したとのこと。

そのため、今回は遠方という事もあり、1か月分で様子を見ていただくことにしました。

とりあえず、よかったです。

ホッとしました。