不妊治療の患者さんが来られました。
この方は44歳でいわゆる高齢不妊治療の最中ということになります。
ただし、この方は二人目不妊なのです。
今までに何回か体外受精に挑んでいるのですが、結果が思わしくなく、以前ウチの薬局で治療を受けられて妊娠された患者さんの紹介で来られたのです。
最初この方の年齢を聞いて、正直難しいのではないかと思いました。
しかし基礎体温をチェックして、病院の検査データもみて、漢方的な問診も行い、気功によるチェックをした結果、この方にはほとんど不妊の原因が無いという結論に達したのです。
そこでご主人をチェックさせていただいたところ、気功のチェックでは問題が出てきたのです。
しかし病院の検査データでは全く問題が無いのです。
というかむしろいいくらいなのです。
非常に迷ったのですが、やはりご主人に漢方薬を飲んでもらうことにしました。
というのもこのご主人のお仕事が夜勤が多いのです。
こういう場合数値に出ない疲労みたいなものが影響するのではないかと思ったのです。
東洋医学ではそれを気虚(エネルギー不足)と考えます。
前回体外受精を行ったとき、採卵できたのが6個だったそうなのですが、顕微授精して(44歳でAMH0.8であればこれもかなり優秀です)受精したのが2個だったのです。
顕微授精して受精しない場合、もちろん卵の質に問題がある場合もあるのですが、ご主人の精子の直進運動率も関係します。
それ以外に数値には出ないですが、精子が元気かどうかというのも大事なのです。
精子は顕微授精で卵巣内の中まで入れてもらっても最終的にはさらに泳いで卵子の核の染色体と合体ないといけないのです。
そのためにはさらに動く必要があるのです。
その部分に問題があるかもしれないと思ったのです。
そして奥さんのほうは基本的には漢方薬はほとんど必要ない良いに感じたのですが、AMHが低かったため、少しでも卵の状態を良くするような身体の栄養状態を改善するものを出すことにしたのです。
そして、まずはご主人の精子の採取が行われたのですが、結果は・・・ほとんど変わりませんでした。
もともとかなり良かったので、まあ・・・しかたないかもしれません。
そして後日奥さんの採卵が行われたのです。
そしてその結果を昨日教えていただいたのですが、結果はなんと・・・採卵が15個できたそうです。
さらに受精したのが12個もあったそうなのです。
病院の先生も驚いていたそうです。
44歳でAMHが0.8でこの個数は通常考えられません。
きいた私もめちゃめちゃびっくりしました。
治療をしてゆくとたまにびっくりするくらいにうまくゆくケースがあるのですがこの方の結果は最近のなかでもほんとに凄くいい結果になりました。
特にうれしかったのは受精率です。
前回は6個中2個受精だったので受精率は33%でしたが、今回は15個中12個ということで受精率80%でした。
これは数値には出てないですが、ご主人の精子に気が入って元気になったからだと思います。
無理にお願いしてご主人にも飲んでもらってていたのでどうだろうとちょっと不安だったのですが、ほんとにホッとしました。
まだまだ治療はこれからですが、とりあえずは良かったです。
こんなこともあるんですね~
広島市にある漢方薬局ハーブスは山口県の下松市や山口市、岩国市などからも不妊治療の患者さんが来られます。まずはケース別不妊治療体験談を読んでみて下さい。