精索静脈瘤は男性不妊の原因の中でも比較的多いもののひとつです。

精索静脈瘤とは

一般男性のおおよそ15%にみられると言われています。その名称のとおり精索という部分に静脈瘤ができて血液の流れが悪くなる状態のことです。 清索は精子の通り道である精管、血管、神経、リンパ管などを覆う直径約1cmの索状構造のものです。
この精索に静脈瘤ができると、精索が圧迫され、この周辺に血流障害が発生し、その結果睾丸の放熱がうまくゆかなくなり、睾丸の温度が上昇します。そうすると睾丸の精巣で作られる精子にダメージを与えてしまうのです。
またそれと同時に血流障害は慢性的な栄養障害や低酸素状態を精巣に引き起こし、精巣機能を慢性的に低下させる結果となったしまうのです。

精索静脈瘤の原因

一般的にはまず静脈というのは心臓に帰る血液のことで、血流に勢いが無いのですが、それを静脈の中にある弁で逆に下ってゆくのを防いでいるのです。
またこの精索静脈は左右にあるのですが、この合流部位が異なることも静脈瘤を作ってしまう原因の一つと考えられています。そして精索静脈の中にある弁の具合が悪いとこの疾患になると言われているのです。

精索静脈瘤の症状

自覚的な症状

自覚的な症状としては陰のう部の不快感、重圧感、鈍痛などが代表的なものです。

他覚的な症状

他覚的な症状としては、陰のう部の静脈(血管)がミミズ腫れ、静脈怒張などを起こしている場合がおおいです。

精索静脈瘤の検査

清液検査によって精子数や精子の運動率を調べると同時に、エコーなどの画像診断に合わせて医師による睾丸付近の触診によって判断されます。

精索静脈瘤の一般的治療

一般的には手術によって行われます。

漢方薬による精索静脈瘤(男性不妊)の治療

漢方からみた精索静脈瘤の原因は?血です。
瘀血とは血液の滞りのことです。この?血はストレスや運動不足、食生活の乱れ睡眠不足等によっても生じるものです。でも結局血液の流れが悪くなって生じているので血液をサラサラにする漢方薬を用いることが原則になります。
ただし人によってはその?血を生じさせる原因となった問題も併用してを治療しなければ?血が改善しないケースもあります。ご相談いただければと思います。

代表的な漢方薬

ストレスが原因で血流が悪くなっている場合
逍遙散+活血薬(血液をサラサラにする薬)

疲れが原因で血流が悪くなっている場合
高麗人参製剤+活血薬(血液をサラサラにする薬)

食生活が原因で活血薬(血液をサラサラにする薬)
緑のもの(exクロレラ)+活血薬(血液をサラサラにする薬)

運動不足が原因で血流が悪くなっている場合
活血薬(血液をサラサラにする薬)

 

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