このページは広島県広島市西区にある漢方薬局ハーブスの不育症(習慣性流産)の情報サイトです。
ここでは不育症(習慣性流産)の一般的原因、漢方的原因、漢方薬による治療、妊娠・出産された患者さんの声、関連するブログ、関連する症状、疾患のページの紹介などを行っています。
ぜひ参考にして下さい
最近の不妊治療の症例
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不育症(習慣性流産)、抗リン脂質抗体などで妊娠された患者さんの声
不育症(習慣性流産)について
習慣性流産とは3回以上流産を繰り返した場合を指します。
2回流産をされた場合を反復流産といいます。
不育症は流産(22週未満で未満で赤ちゃんが死んでしまうこと)もしくは死産(22週から出産までの間に赤ちゃんが死んでしまうこと)、または出産後1週間以内に赤ちゃんが死んでしまう経験を合わせて2回以上された状態をいいます。
不育症(習慣性流産)を引き起こす原因は沢山あります(後述)が、原因が不明の事も多いです。
また病院での検査ではひっかかからないケースが多いです。
そういう場合は間違いなく漢方的な原因があります。
いわゆる体質的な原因です。漢方的な流産を起こしやすい体質で多いのは瘀血や血虚ですがそれ以外にも水毒や気虚、腎虚など様々な原因が考えられます。
何度も流産して病院で調べてもらっても何も特に問題が無い場合は漢方薬を試してみることをお勧めします。
漢方的にも問題があるが漢方だけでは不十分で、必ず病院の治療の併用が必要なケースがごくごく稀にあります。
それが抗リン脂質抗体です。
これはその方に合う漢方薬から逆算的に推測することはできますか、はっきりと診断するためには病院での専門的な検査が必要になります。
いわゆる不育症の検査です。
一般的には3回流産した場合を習慣性流産と言い、不育症の検査の対象となりますが、とくに高齢の場合は、3度流産してなくても1回でも流産経験があるなら、必ず受けておくべき検査だと思います。
残念ながら広島にはこれの専門医はいないようです。
(現時点では)中国地方でこの疾患に詳しいのは岡山大学だと言われています。
簡単な検査は近くのクリニックでも受けることができます。
そこでグレーゾーンの結果であったなら、広島近郊の患者さんは遠くても岡山大学附属病院を受診されることをお勧めします。
不育症と基礎体温
不育症の方の原因は実際には様々です。
そのため、基礎体温の形も様々です。
ここに載せている基礎体温のグラフのパターンは不育症を起こす原因となる病気の基礎体温の代表的なパターンを3つ載せています。
不育症の原因がこれ以外の方はこれ以外の基礎パターンになります。
そのため参考程度にとどめておいてください。
①不育症で見られることのある基礎体温のグラフパターン1
低温期から高温期へ徐々に上がるタイプです。
黄体機能不全などでみられます。
②不育症で見られることのある基礎体温のグラフパターン2
不育症の方は妊娠はされるので、あまりにも極端に卵巣機能は弱ってはいません。
しかし軽度に卵巣機能が弱いために妊娠を継続的ないタイプの方もおられるのです。
この基礎体温のパターンは軽度な黄体機能不全の方にみられるグラフパターンです。
③不育症で見られることのある基礎体温のグラフパターン3
軽度の甲状腺機能低下症でみられる基礎体温のパターンです。
④不育症で見られることのある基礎体温のグラフパターン4
子宮筋腫・子宮内膜症の患者さんにみられる基礎体温のグラフです。
生理が来たのに高温期が下がらないような基礎体温になることが多いです。
※不育症の原因が自己免疫疾患(坑リン脂質抗体など)おの場合は基礎体温がはっきりしないケースもあります。
不育症(習慣性流産)を起こす一般的原因
多岐にわたりますが、胎児の問題と母体の問題に分かれます。
胎児の問題
これは主に染色体異常が原因と考えられます。
これもたまたま染色体異常になるケース(減数分裂時にたまたまエラーを起こし、染色体異常を生じる場合と、母体の染色体異常、や精子側(父親由来)の染色体異常の可能性もあります。
母体の問題
性器の異常による問題
子宮の形態異常、子宮の位置異常(子宮後屈など)、子宮筋腫、子宮内膜症、子宮腔癒着症、子宮頸管無力症(妊娠中期以降自覚もないままいつのまにか子宮口が開き、破水して流産する疾患)
性器以外による問題
習慣性流産の漢方的原因
これはほとんどが不妊の原因と重なります。その中でも原因として多いのは血虚と瘀血と水毒です。
血虚とは
漢方的にいう血が不足した状態です。
この中には貧血に相当する概念も含みますが、それだけではありません。
漢方的にいう血は女性ホルモンの概念を含みます。
つまり血虚は女性ホルモンの分泌が不足した状態も含んだ概念なのです。
さらに詳しく知りたい方は血虚と基礎体温
瘀血とは
血行が悪い、血流が悪いなどの考え方で、これは比較的なじみのある考え方なのではないかと思います。
さらに詳しく知りたい方は瘀血と基礎体温
気虚とは
気≒エネルギーと考えてもらえばほぼ間違いないと思います。
そのため気虚とはエネルギー不足の状態と考えられます。
貧血などが無く疲れやすい症状がある場合はこれに相当することが多いと思います。
さらに詳しく知りたい方は気虚と基礎体温
水毒とは
水毒の概念は西洋医学的に説明するのは非常に難しいです。
水毒という言葉の中にはいくつかの概念が混ざっています。
水毒⇒水の毒⇒水が過剰となってそれが病気の原因となってい場合
水毒⇒水の偏在(偏り)が病気の原因となっている場合
水毒⇒水⇒免疫⇒水毒⇒免疫異常が病気の原因となっている場合
す。
不育症(習慣性流産)の一つ、坑リン脂質抗体などで一般的に考えられている原因
先ほど挙げた、不育症(習慣性流産)の主な原因について書いたものです。
これは自己免疫疾患の一つ。
自己抗体ができることによって、全身の血液が固まりやすくなり、静脈・動脈を詰まらせ、動脈塞栓、静脈塞栓を繰り返す疾患です。
ただし軽度なものは本人が気付かないケースも多々あります。
不育症(習慣性流産)を引き起こすのはこういう軽度なものが多いです。
高リン脂質抗体によってなぜ血栓が生じるのかといえば、抗リン脂質抗体とはリン脂質に対して抗体を作ってしまうからです。
リン脂質というのはすべての細胞膜上に広く存在しているため、身体のあらゆるところで自己抗体を生じてしまう可能性があるのです。
この自己抗体がリン脂質と抗原抗体反応を生じた結果、これが血栓となって血管を詰まらせてしまうのです。
中でも胎盤付近の血管はまだまだ細く、十分な状態でない上に、胎児が成長するには非常に多くの血液を必要とするのです。
そのためこの胎盤の血管に血栓が生じると胎盤梗塞となって、胎児に血液が供給されなくなり胎児がいわば栄養失調となって成長が止まるのが原因と考えられています。
高リン脂質抗体の病院での治療
抗リン脂質抗体は状態としては血栓を作り出すわけですから、血液がいわばどろどろになる病気です。
そのため病院での治療は血液をサラサラにする薬が用いられるのです。
軽度なものに関しては小児用バファリンが用いられます。
重度の場合にはヘパリン注射などがもちいられます。
高リン脂質抗体の治療に用いられる漢方薬
抗リン脂質抗体は病院での治療にも書きましたように血液がドロドロになる病気なのです。
その他普通に考えると血液をサラサラにする漢方薬を用いるのが普通の考え方だと思います。
しかし・・・それがなぜか、通常用いられるような漢方の駆瘀血剤(活血薬)→血液をサラサラにする漢方薬はなぜか合わないのです。
私も過去に様々な組み合わせをお試みてみましたが、これは正直しっくりくるものがありません。そのためここでは活血薬は用いません。もっと別のアプローチをするケースの方が多いのです。
一番可能性が高いのは水毒の治療です。水は先ほど書きましたように免疫と関係が深いのです。
抗リン脂質抗体は自己免疫疾患であり、漢方的に解釈すれば水毒との関連が強いということなのです。
そのため水毒に用いられる漢方薬を使うケースが多いです。
ただし今までの経験から残念ながら高リン脂質抗体の場合、漢方単独では妊娠の維持は難しいです。
必ず病院との併用が必要になります。
代表的な漢方薬
柴苓湯
高齢の患者さんの場合は
習慣性流産(不育症)というのは一般的に3回以上流産を繰り返した場合の診断名です。
そのため3回以上流産が起こらないと一般的には検査をしないのです。
でも高齢の患者さんの場合、そこまで待っていたら妊娠できない年齢になってしまう可能性もあります。
そのため、2回流産した段階で、不育症の検査はしておいた方が良いと思います。
抗体などの問題にはまず抗核抗体
抗核抗体が直接不妊の原因になるかどうかは微妙ですが、抗核抗体がある場合は簡単にいえば自己免疫疾患を持っているということです。
そのためほかの自己抗体(抗原抗体反応)を起こす可能性があるのです。
そのため病院でも抗核抗体は普通のクリニックでも検査項目の中に入っていることがあるため、まずこれに異常が無いかどうかチェックしてみることが大切です。
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この中の基本的な部分は変更することはあまりないですが、関連するブログや不育症(習慣性流産)で妊娠された患者さんの体験談は随時更新していこうと思います。
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