冷え性と免疫とがんの関係

がんになったひとと冷え性には一定の関係があるといわれています。それはがん患者の多くが低体温であるということです。でもどうして低体温になるとがんになりやすいのでしょう?

低体温と免疫の関係

低体温であるということは基礎代謝が低いということにもなります。これによって免疫細胞の細胞分裂や分化(攻撃したり、活性化したりするため形態・機能が変化すること)するスピ-ドが通常に比べ落ちてしまうのです。これはこれらの反応が酵素反応であり、酵素反応は温度に大きく影響されるのです(酵素反応の活性は36度よりも38~39度の方が1.25~1.5倍くらい高くなります)。例えば、風邪を引いたときに体温が上がる(発熱)のは意図的に自分の体温を上げて、酵素反応を早め、免疫細胞の増殖及び分化を促進するためなのです。逆に低体温であれば免疫力は極端に低下してしまうのです。

低体温と血行の関係

これはニワトリが先かタマゴが先かの話になりますが、低体温であれば血行は悪くなりますし、血行が悪ければ、必要な栄養や、酸素、不要な老廃物の排出が遅れるわけですから、基礎代謝が低下し、低体温になります。そのため血行を良くする事と、冷え性をとることは同時並行で行わなければいけません。