基礎体温の高温期が低めになる3つの原因とその対処法とは

基礎体温の高温期が低いグラフ

基礎体温の高温期が低めになる3つの原因とその対処法について書いています

読者対象の方は基礎体温が低い(低め)の方です。

ここに書かれている内容は不妊治療に長年漢方薬剤師として携わってきた経験に基づいて書いていますので一読される価値のあるものです。

基礎体温の高温期が低いのがなぜ問題なのか?

基礎体温は低温期と高温期に分かれますが、中でも高温期の基礎体温の温度が低いのは妊娠に大きく影響する可能性が高いのです。

そのため、高温期が低い場合には何らかの病気・疾患、原因がある場合も多く、それに対して対処しておく方が妊娠しやすくなるのです。

基礎体温の高温期が低い原因とその対処法について

低体温

西洋医学的に定義されてはいないのですけれども、治療の経験上、基礎体温の低温期が平均して36°を切ってくるような方です。

このような方の場合、ほとんどの方が高温期が36.7℃に届かず、36.5°を切る事が多いのです。

このような方は、高温期の日数は10日から12日ぐらいある方が多、そして基礎体温の温度差も0.3から0.5とある方が多いのです。

そのため黄体機能不全の定義にははまらない方が多いのです。

この原因に甲状腺機能低下症も考えられるのですが、血液検査を行っても甲状腺に異常もなく甲状腺機能低下症でもないという方もおられるのです。

そういう方というのは簡単に言えば体質的に体温が低い方です。

これは冷え性じゃないですか?と言われる方もおられると思いますけれども、冷え性というのは冷えて不快という自覚症状を持った方の事を言うのです。

そして自覚的に冷え性があっても基礎体温は高いという方はかなりおられます。

話を戻しますが、低体温の人の中には自覚的に冷えて不快と言うことを思わない方も多くおられるのです。

そのため、こういう方は自覚症状が無いため、基礎体温を測ってみないと分からないのです。

こういう方は標準的な基礎体温の方に比べると妊娠しずらい傾向があります。

原因

もともと持っている体質

対策

人によって異なります。

低体温の方で自覚症状で冷え性がある場合は、体温を上げるような治療行えば良いです

自覚症状を伴わない低体温の方は体温を上げるような治療をしなければならないケースもありますが、中には体温を上げるような治療を特にする必要なく、その人の持っている元々の不妊体質を治療するだけで妊娠する方もおられます。

 

黄体機能不全

月経から約2週間かけて育った卵胞は排卵し終わった後、黄体に変わります。

卵胞の間は卵胞ホルモンエストロゲンを分泌しますが、排卵し終わった後の黄体は黄体ホルモンを分泌します。

黄体機能不全とはこの黄体の働きが低下することによって黄体から出される黄体ホルモンの分泌が低下した状態のことをいいます。

黄体ホルモンには子宮内膜を厚いまま維持する働きと基礎体温を高く維持する働き等があります。

そのため黄体ホルモンの分泌が不十分であれば子宮内膜が維持しづらくなり、結果としてはがれやすくなり、これが不正出血などの原因となります。

また、基礎体温の温度を維持しづらくなり、高温期が低く短くなります。

このような状態だと妊娠しづらくなるため、不妊症の原因となるのです。

原因

黄体機能不全の原因は高プロラクチン血症、不妊治療の一環として行われるHMGなどの注射による影響、ゴナドトロピンホルモン放出ホルモンの影響などがあります。

また卵胞の発育不全や黄体形成ホルモンに対する卵胞の感受性の低下などが考えられます。

それ以外に実際問題としては、黄体ホルモンは十分に出ているにもかかわらず、黄体機能不全のような状態を示すケースがあります。

それは黄体ホルモンに対する子宮内膜などの感受性の低下によるものと考えられます。

さらに詳しく知りたい方は➡黄体機能不全

対策

病院での対策

黄体機能不全に対する対策としては病院では黄体ホルモンやをなどトロピン製剤の注射などによるホルモン補充療法が一般的です。

これらの治療をやって根治するわけではないですけれども、この治療を受けることによって妊娠しやすくなります。

漢方薬にいる対策

黄体機能不全は漢方的に見ると、血虚、腎虚、気虚であることが多いです。

血虚とは栄養状態や女性ホルモン不足、腎虚とは年齢に伴う生殖器系の機能低下、気虚はエネルギー不足を表しています。

それぞれに用いる代表的な漢方薬は次の通りです。

血虚・・・当帰芍薬散

腎虚・・・鹿茸製剤

気虚・・・六君子湯

甲状腺機能低下症(橋本病)

甲状腺機能低下症とはその名の通り甲状腺の機能が低下する病気です。

甲状腺は甲状腺ホルモンチロキシンというホルモンを分泌しています。

このチロキシン(甲状腺ホルモン)の働きは身体全般の代謝を促進する働きがあります。

そのため、このチロキシン(甲状腺ホルモンの)分泌が低下すると身体全般の代謝が落ちてしまうのです。

それに伴って基礎体温の体温そのものが前半下がることになります。

つまり低温期の温度も高温期の温度も下がることになるのです。

また甲状腺機能低下症は二次的に高プロラクチン血症を生じさせることがあります。

これらの原因によって基礎体温の高温期は低くなってしまうのです。

さらに詳しく知りたい方は➡甲状腺機能低下症

甲状腺機能低下症の原因

甲状腺機能低下症を起こしてしまう原因は様々ですが、主な原因は橋本病に代表されるような自己免疫疾患です。

それ以外に良く知られているものとしては海藻類の摂りすぎに伴う甲状腺機能低下症があります。

甲状腺機能低下症の対策

西洋医学的な対策

甲状腺機能低下症の治療としては甲状腺ホルモンであるチラージンの服用が一般的です。

チラージンを服用することで甲状腺機能低下症そのものが治るわけではありませんが、 チラージンを飲んでいる限り甲状腺機能低下症による不妊の原因は解消されます。

漢方薬による対策

病院の薬と比べると即効性には欠けますが、長く服用することで、漢方薬も含め薬を服用しいなくてもすむように体質改善することが可能です。

ただし、用いる漢方薬はその方の体質によって異なります。

まとめ

基礎体温の高温期が低めになる3つの原因とその対処法について書いてきました

基礎体温の高温期が36.7℃よりも低めの場合は妊娠しやすさに大きく影響することが多いです。

実際、ここに挙げた3つの原因はいづれも不妊症の原因となる重要なものです。

そのため、高温期が低い場合にはまずは病院でその原因について検査などを受けて調べることをお勧めします。

しかし中には病院の検査には引っかからない問題もあります。

そのような場合にも漢方的にみると、その原因に対応できることが多いです。

そのため、もし基礎体温が低めで病院で特に何もないといわれたときにはご相談いただければと思います。

広島の漢方薬局ハーブスのTEL082-507-3470

 

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