AMHと卵巣年齢

 卵巣年齢イメージ

AMHとは抗ミュラー管ホルモンともいい、発育過程の卵胞から分泌されるホルモンです。その値によっておおよその卵巣年齢がわかると考えられています。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)と卵巣年齢から何がわかるのか?

ごくごく簡単にいえば、卵巣内に残っている卵の数が多いか少ないかが大雑把にわかるものなのです。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)の値からなぜ卵巣年齢がわかるのか

AMH(抗ミュラー管ホルモン)の分泌は先ほども書きましたように発育過程の卵胞から分泌されるのです。もう少し詳細に書くと、AMH(抗ミュラー管ホルモン)は発育過程のすべての卵胞から分泌されるわけではなく、前胞状卵胞という卵胞の状態のものからだけ分泌されるホルモンなのです。卵胞の最初の状態は原始卵胞という状態です。それが一次卵胞、二次卵胞、前胞状卵胞、胞状卵胞と徐々に成長し、成熟卵胞となって排卵を起こすのです。この原始卵胞から成熟卵胞までにおよそ4か月かかると考えられています。この原始卵胞から成熟卵胞に至る過程の前胞状卵胞の時に分泌されているホルモンがAMH(抗ミュラー管ホルモン)なのです。
ということはこのホルモンの値(量)はこの前胞状卵胞の数に比例すると考えられます。卵巣内にどれだけの前胞状卵胞が残っているか?ということを表す指標なのです。卵胞の中に卵が存在しているわけですから、この前胞状卵胞の数は残っている卵の目安になるのです。もうすこし具体的に書くと、AMHが低い→残卵数が少ない→卵巣年齢が高い(年を取っている)ということになるのです。

AMH(抗ミュラー管ホルモン)と卵巣年齢の間違えやすい点

AMH(抗ミュラー管ホルモン)を別名、卵巣年齢と言ったりするのですが、この言い方によってよく誤解が生じることがあります。その点について触れてみたいと思います。

AMHが低い(卵巣年齢が高い)ことと妊娠率は関係しない

AMHはあくまで卵巣内に残っている卵の数を表す指標なので、卵が少ないから妊娠しないということにはならないのです。実際に当薬局でもAMHの低い患者さんはたくさんおられますが、妊娠率とは関係が無いと思います。

AMHが低い(卵巣年齢が高い)ことと卵の質は関係しない

これも卵巣年齢という言葉からイメージするのだと思うのですが、AMHと卵の質とは全く関係ありません。そのためAMHの値が高いから妊娠しやすいということもないのです。

卵巣では卵を毎月作っていない

ちょっとびっくりする表現かもしれませんが、男性と女性では生殖器の仕組みがずいぶん異なっているのです。男性は毎日精子を作っているのですが、女性は赤ちゃんとして生まれた時にすでに卵巣内に卵胞ができてしまっているのです。そのため当然一番多いのは赤ちゃんの時で、そこから初潮(生理が始まる)から生理ごとに残卵数は減ってゆくだけなのです。増えてゆくことはないのです。

AMH(卵巣年齢)は非常にばらつきがある

AMH(卵巣年齢)は非常にばらつきがあるのです。そのため若い人でも残卵数が低い人もいれば、ある程度年を取られていてもAMHが高い人もおられるのです。

卵の質に影響を与える要因は様々

では卵の質に影響を与える要因は何なのでしょう?さまざまなものが考えられます。大きな要因は加齢です。卵は先ほども書きましたように、生まれた時から存在しているので、時間が経てばたつほど劣化します。それ以外に西洋医学的にわかりやすい指標は卵巣の働きを表すホルモンです。FSH(卵胞刺激ホルモン)やE2(エストロゲン)なども一つの指標となります。生活で考えれば、身体が劣化するような生活をおこなえば、身体の一部である卵巣も劣化します。過剰なストレスや夜更かし、偏った食事、血行不良などはいずれも身体を劣化させ卵の質を低下させる可能性があります。詳しくは卵の質が悪いといわれたらを参照してください。

AMH(卵巣年齢)は病院ではどのように用いられるのか?

AMHが極端に低ければ

他の検査データも含めてですが、閉経が近づいている一つの指標になります。

AMHが平均より低い場合

残卵が数が少なくなっているということで、現在タイミング療法や人工授精の場合、体外受精へのステップアップを勧められるケースが多いです。
また体外受精をした場合に採卵できる数が少なくなる可能性が高いです。

AMHが平均かそれ以上の場合

本人の希望がなければ当面、現在の治療を維持する指標になります。ただし、すでに人工授精を半年以上続けている場合はAMHの値に関係なく体外受精を勧められることもあります。

AMHと漢方薬による治療

現時点でAMHを確実に改善する漢方薬というものはないですが、AMHが低くても妊娠されている患者さんはたくさんおられます。AMHはあくまで残卵数の目安を示す指標にすぎないため、それほど影響しないのです。それよりも卵の質を良くしてゆくことの方がずっと重要です。卵の質を良くすることに関しては卵の質が悪いといわれたらを参照してください。
細かい理論はもちろんありますが、基本はご自身の体調全般を整えることです。

AMHが低くて妊娠された患者さんのお喜びの声

低AMHでしたが、自然周期の病院と併用して無事妊娠出産しました!!
41歳でAMHが0.48でしたが無事安定期まで来ました!!

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