疲れるとおねしょがでる夜尿症の患者さんあともう一息です|広島の漢方薬局ハーブス

夜尿症を起こす原因は本当に人それぞれです。

約2年前から夜尿症の治療を行っている患者さんがおられます。
この方は現在高校生で、最初に漢方相談に来られた時には毎日夜尿症が出ていて、量も多く、出ない日が月に2回か3回あるかないかという状況でした。

一時期、病院の治療で少し良くなった事もあるそうなのですけれども、結局また元に戻って、どうにもならなくなり漢方相談に来られたのです。

病院では膀胱の大きさや括約筋の働きなどを主に見ていくのだと思いますけれども、漢方はもっと別な視点で夜尿症の原因をみていきます。

漢方から見た夜尿症の原因として多いのは、体が冷えておしっこをたくさん貯めることができない場合や 自律神経の調整がうまくいかず、おしっこが出てしまう場合、ストレスが原因で膀胱が小っちゃくなっておしっこが出やすくなってしまう場合、あと男の人で多いのは、眠りが深すぎて自分の尿意に気付かずにそのまま寝過ごしてしまう場合、元々おしっこを我慢する力が弱く漏れてしまう場合、元々疲れやすくスタミナがないため、おしっこを我慢する力が続かずに漏れてしまう場合などがあります。

この患者さんの場合は、まだ若いのに異常に疲れやすい、そして風邪をひきやすいという症状がありました。
これを先ほどの夜尿症の原因の中で照らし合わせてみると、もともと疲れやすくスタミナがないため、おしっこを我慢する力が続かずに漏れてしまう場合に相当すると思われました。

これを漢方では気虚と言います。

気虚とは簡単に言えばエネルギー不足(ガス欠状態)です。

そのため、こういう状態にはエネルギーを補って元気にするような漢方薬を用います。
この方には気虚に用いるいろんな漢方薬の中から黄耆建中湯という漢方薬を使うことにしました。

この漢方薬を患者さんに服用していただいて、約一ヶ月で夜尿症の頻度は月に半分にまで減りました。

その後、この患者さんの体調と夜尿症の頻度によって漢方薬はその都度変更をしていきました。

漢方薬は変更していきましたが一貫していたのは、必ず元気にする漢方薬を使っていたということです。

そして漢方薬を服用していただいて3ヶ月で夜尿症は1か月あたり約10日まで減りました。

でもここからの改善には時間がかかりました。

この患者さんの夜尿症を治すためにはこの患者さんが元気にならなければならないわけです。

その体質改善に時間がかかったのです。

さらに、この患者さんには腎虚に対する漢方薬を加えないと改善が見られなくなりました。

腎虚とは、簡単に言えば、親からもらった生命力が弱い体質の状態をいいます。

通常、生まれながらに体が弱い状態であれば変えようがないように思うかもしれませんけれども、漢方では虚弱な体質も持続的な漢方薬の服用や養生(生活を持続的に改善すること)によって丈夫な体に体質改善できると考えます。

ただし、この体質改善にはかなりの時間がかかります。

通常、夜尿症の治療というのは1年すれば、だいたい良くなる方が多いのですが、この方の場合は、夜尿症の原因が体の先天的な虚弱な体質からも来ていたため、この体質改善をするのにさらに時間がかかってしまい、その結果、夜尿症の治療も時間がかかってしまったのです。

それでも、現在の夜尿症の頻度は月に一回 です。

あと、もう一息です。

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