めまいの患者さんが来られました。
この方4月の中頃突然、何の前触れもなくめまいになったそうなのです。
しかもそれが車の運転中だったそうです。
それ以来、そのめまいとてもひどい状態で、寝ているのがやっとで、とでも日常しないといけないようなことが全くできなくなっているそうなのです。
そこで最初に耳鼻科に行ったそうなのですが、耳鼻科でいろいろな検査を受けたそうなのですが、その領域では目立った問題や所見は見当たらなかったそうです。それで精神科に行くように勧められたそうです。でも精神科に行くには抵抗があったらしく脳神経外科に行ったそうです。そこでも大きな所見は見当たらず、今度は血液の検査をしに別の病院に行ったそうなのです。そこでの血液検査も大きな所見は見当たらなかったそうなのですが、そのクリニックにおられた整体の先生が首の鞭打ちが原因なのではないかと言われたそうなのです。それでどうしてうちに来たのかは分からないのですが、うちの漢方薬局に相談に来られたのです。
そして実は事前に後頭部を強打して救急車で運ばれたことがあるという話をされたのです。その時に脳震とうを起こしたこともあってすぐにCTを撮ってもらったそうです。でも特に問題は無かったそうです。
来て虫の知らせ?なのかわかりませんが、何となくなのですが、いつものめまいと違う気がしたので、いつもならあまり聞かないような質問もいくつかしたのです。
そうすると過去にホルモン剤の服用経験があったりしました。ホルモン剤は人によってはめまいを起こす原因となることがあるのです。しかし服用の時期と症状の発症時期とは相関がなさそうでした。
さらに伺うとめまいの時、どきどきする動悸を伴うことが多いということ
と、めまいと頭痛も関連していて、その頭痛の部位は後頭部なのだそうです。その頭痛の場所を確認すると、後頭部を打撲した場所のごく近くということでした。
それらの情報をもとにして身体の状態をチェックしてみると・・・ちょっと変わった感じです。
通常めまいの時には内耳に何らかの反応が出るはずなのですが、それが全くありません。めまいのツボの反応もありません。自律神経や情緒の反応もありません。
そこで患者さんにめまいに意識を集中してもらってそれと関連する場所を探してみます。そうすると首と後頭骨の境界線の辺りに反応が出でます。
次回に続く
このめまい非常に複雑な感じです
この記事の筆者
漢方薬剤師 谷 裕一郎
・薬剤師
・中国政府認定国際A級中医師
・JCC認定カイロプラクター
・東洋医学会会員
・関東伝漢研会員
広島の漢方薬局ハーブスでご相談をお受けする谷裕一郎です。国際A級中医師の資格を持つ漢方薬剤師です。
じっくり 懇切 丁寧 をモットーに、漢方のスペシャリストとして誠心誠意皆様の健康のお手伝いををいたします。
20年間漢方薬剤師として、生薬・漢方薬の調合、処方をしております。漢方薬局ハーブスは開局15年目になります。
漢方は万能とはいいませんが、あらゆる症状・疾患に対応することができます。どのようなお悩みでもご相談にのることができます。ひとりで悩まずに、お気軽にご相談ください。