頸椎(ムチ打ちなど)が原因のめまいについて
この話はカイロプラクティックや整体の領域で盛んに言われている原因です。
頸椎の問題がどうして眩暈を生じさせるのでしょう?それには何通りかの仮説が存在します。
その中で最も代表的なものをいくつか紹介してみたいと思います。
頸椎のゆがみ(歪み)が脳血流に影響を与える
一般的に最も多く言われているのが頸椎と椎骨動脈の関係です。
椎骨動脈は左右2つ存在し、いずれも左右の鎖骨下動脈に由来します。
そして椎骨動脈は第六頸椎から第一頸椎までのそれぞれ6つの頸椎の椎骨内の横突孔を通って脳内を栄養している血管なのです。
そして椎骨動脈の中を通る血液量は脳にいく血液量のおおよそ四分の一を占めていると言われています。
そのためこの椎骨動脈の流れが阻害されると、脳内の血流も少なからず影響されるのです。
頸椎に何らかの原因で歪み(ズレ)が生じると、左右のいずれかの椎骨動脈が引っ張られるもしくは圧迫されるようなことが生じます。
そうするとそれにより片方の椎骨動脈の血流の流れが悪くなってしまうのです。
それによって一過性で一部の脳が脳貧血を起こしたような症状を生じさせるわけです。
頸椎のゆがみによって生じるめまいの症状
立ち上がった時や、首を曲げた時に生じるクラッとくるめまいや立ちくらみのような症状のなかにこのような頸椎が原因で生じるめまいが含まれているのです。
頸椎のズレを生じさせる原因
むち打ち
頸椎の歪み(ズレ)を生じさせる原因として最も代表的なものは交通事故などが原因のむち打ちです。
むち打ちはちょうどダルマ落としのように頸椎の一部だけを部分的にずらしてしまいます。
そのため、急激に症状が出やすいのです。
顎関節症
顎関節症が原因で首のゆがみを生じ眩暈を起こすケースも稀にあると思います。
そういう場合はめまいの症状プラス顎関節症の症状(口をあけづらい、口を開けるときに音が鳴る、口を開けると痛い、口が開かない)を伴うことが多いのです。
骨盤のズレ
これも多くはありませんがごく少数いると思います。
この場合はもともと腰の痛かった人が数か月~数年後にめまいの症状を出すというようなパターンの時考えられる可能性です。
頸椎の問題からくるめまいの対処法
上手な治療のできる整体の先生を知っているなら任せるのも一つの手です。
もしそれが原因であればほんの数回(1~2回以内)で劇的に改善するはずです。
もし、あまり変わらないようであれば、それは頸椎の問題ではないのかもしれません。
頸椎の問題からくるめまいも漢方で治療できる
非常に不思議に思うかもしれませんが、頸椎のゆがみからくるめまいは漢方薬で治療が可能です。
なぜなら頸椎の問題の眩暈は最終的に脳血流の問題なので、漢方薬を用いて脳血流の流れを良くすれば症状は改善されるのです。
そして不思議なことですが、その方に合う漢方薬を、見つけて、ある一定期間以上服用すると、漢方薬を飲まなくなっても症状は出なくなるのです。
いわゆる体質改善ということです。
不思議ですが、そういうことは起こります。