子宮内膜症の基礎体温
 

このページは広島県広島市にある漢方薬局ハーブスの多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に関する情報ページです。

ここでは多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状、身体的所見、基礎体温のグラフ、原因、西洋医学的な治療、漢方から見た原因と治療、妊娠された患者さんの声(体験談)、関連ブログ、関連ページなどについて書いています。

ぜひ参考にしてください。

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多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)とは

多のう胞性卵巣(PCOS)は排卵障害を引き起こす疾患です。

多嚢胞性卵巣症候群を別名PCOSといいますがこれは、多嚢胞性卵巣を英語表記した際のPolycystic ovary syndrome頭文字をとった略称のことです。

卵巣からの排卵がうまくできないため、エコーなどの画像で見ると卵巣内に卵胞が数珠状に見えるという特徴があります。

排卵が遅れる、排卵が来ないため、生理が遅れる、生理が来ないなどの生理不順の原因となります。

そのため多のう胞性卵巣(PCOS)は不妊の原因の一つとなると考えられます。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の主な症状

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の身体的所見

月経異常:生理が遅れる(希発月経)or無排卵月経(稀に頻発月経)、無月経

不正出血

多毛(男性化徴候)

不妊

肥満

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の内分泌所見

FSH(卵胞刺激ホルモン)は正常値、LH(黄体形成ホルモン)は高値を示す。そのためLH/FSH=1以上

アンドロゲン(男性ホルモン)の高値

卵胞ホルモンの高値

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の卵巣所見

卵巣の腫大

卵巣の白膜肥厚

ネックレスサイン(卵巣内に10mmに満たないような小卵胞が数珠状に多数存在している)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の基礎体温

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の基礎体温のグラフにはある種の特徴があります。

それは基礎体温の低温期が高い、低温期が長い、そのため生理周期が長い、重症化すると希発月経、無排卵、無月経となってきます。

①軽度な多嚢胞瘀性卵巣の基礎体温

多嚢胞性卵巣の基礎体温

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因

決定的な原因というものははっきりしていません。
いくつかの原因が考えられています。
肥満

インスリン抵抗性

内分泌の不調和(アンドロゲンの過剰分泌)

遺伝的要因

※多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因ではないですが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の1割~3割の方に高プロラクチン血症を併発している方がおられます。

そのような方は排卵誘発剤の効果が通常に比べ出にくい傾向がるので、排卵誘発剤で効果が不十分な際は高プロラクチン血症の検査をしてみた方がよいケースがあります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)で排卵障害になる仕組み

肥満になるとその脂肪からアンドロゲンという男性ホルモンが多く作られるようになります。

このアンドロゲン(男性ホルモン)には卵胞の発育を低下させるさようがあるのです。

また多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の多くの方はインスリン抵抗性であることが多いのです。

インスリン抵抗性とはインスリンが効きにくいということです。

血糖値が高い時にインスリンは血糖値を下げるために出ます。しかしインスリン抵抗性があるとインスリンを出してもインスリンが効かず血糖値は高いままになります。

そうすると、血糖値を下げようとさらにインスリンが出て高インスリン血症となってしまいます。高インスリン血症は黄体形成ホルモン(LH)の感受性を上げる作用があるのです。

そうすると通常よりも黄体形成ホルモン(LH)が強く働くことになります。

黄体形成ホルモン(LH)の働きには男性ホルモン(アンドロゲン)の生成促進の作用があります。

そうすると結果として男性ホルモン(アンドロゲン)がたくさんできることになるのです。

そして男性ホルモン(アンドロゲン)には卵胞の発育抑制を抑制する働きがあるのです。

そのために、インスリン抵抗性があって黄体形成ホルモン(LH)ため結果として男性ホルモン(アンドロゲン)を増加させ卵胞の発育を低下させることが排卵障害の原因の一つになるのです。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の西洋医学的治療

クロミッド(排卵誘発剤)の服用

クロミッド+副腎皮質ホルモン(クロミッドだけでは効果が出ない場合)

HCG+HMG(注射剤による卵巣への直接刺激)花

メトホルミンの服用(インスリン抵抗性改善薬)

腔鏡下卵巣焼灼術(腹腔鏡下でレーザーか電気メスを使い、左右の卵巣にそれぞれに5~10ミリくらいの穴を20ヶ所程度開ける治療法)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の注意点

多嚢胞性卵巣症候群の患者さんは不妊治療で排卵誘発剤などを使用すると卵巣過剰刺激症候群(OHSS)という症状を起こしやすくなるので注意が必要です。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)とは

通常の卵巣の大きさは親指の先程度(3cm前後)ですが、何らかの原因で卵巣が刺激されたために、卵巣が腫れてひどい場合だと腹水や胸水などを生じてしまうような状態を指します。

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の症状

自覚的な症状

腹部膨満感、腹痛(場合によっては腰痛)、急激な体重増加、尿の出が悪くなるなど

結局体から水をうまく排出できなくなって、

 

漢方からみた多のう胞性卵巣症候群(PCOS)の原因と治療

漢方から見た多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の原因

漢方の立場から多のう胞性卵巣について考えてみると、その要因として3つあるように思います。

その中でももっともベースとなるのが瘀血です。

瘀血にほかの原因が結びついて多嚢胞性卵巣という状態になっているという場合が多いと思います。

気滞や単独で多嚢胞性卵巣を生じるというのはなくはないかもしれませんが非常に少ないと思います。

もし単独でそれらが原因になっている場合には、別にやはりお血も原因となっている。つ

まり2つの原因が同時に存在しているというケースが多いです。

瘀血

血液の滞りです。血液の流れが悪いと全体的な新陳代謝も悪くなります。

その結果排卵のサイクルも遅くなると考えられます。

気滞

気の流れ(エネルギーの流れ)が滞ると結果として、血液の流れも滞ってきます。

結果として瘀血と同様の状態を招いてしまうのです。

 

血虚(女性ホルモン異常)

女性ホルモンの異常と書きましたが、血虚の場合は過剰になるのではなく、女性ホルモンの不足、もしくは働きの低下を表すことが多いように思います。

これはあまり多くの人にはみられません。

あったとしても、少しある程度の場合が多いです。

メインになることはないです。多くの場合、お血の状態に若干の血虚を伴う場合があるといったように、お血と結びついて存在するケースがあります。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)治療と漢方薬

漢方から見た多嚢胞性卵巣の原因のところで書いたように、多嚢胞性卵巣の漢方的原因のメインはお血です。

そのためベースに来る漢方薬はお血を取り除く漢方薬です。

その漢方薬に水毒や気滞、血虚などの漢方薬を加えてゆくような形になる場合が多いように思います。

瘀血

代表的な漢方薬

桂枝茯苓丸(主に下半身の血流を良くする)

気滞(肝気鬱結)

代表的な漢方薬

加味逍遙散(情緒や自律神経の調整を行う)

 

血虚(女性ホルモン異常)

代表的な漢方薬

四物湯(女性ホルモンを補う)

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者さんが妊娠された体験談及び症例

多嚢胞性卵巣症候群の症例・体験談はこちら

 
 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)関連ブログ

言われた通り卵管閉塞、良くなっていました!!そして多嚢胞性卵巣(PCOS)・・・

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の患者さん母子手帳ゲット!!

 

以上が広島県広島市にある漢方薬局ハーブスの多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)に関する情報ページの内容です。

基本的な内容は変わらないですが、関連ブログや妊娠された患者さんの体験談(患者さんのお喜びの声)は随時更新してゆきたいと思います。

なのでたまに見に来て下さい。

 

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