「漢方薬局」と聞くと、漢方を取り扱っている薬局とはわかっていても、実際にはどんな所なのか、まだまだ知らない方が多いようです。
そこで詳しく、漢方薬局がどんなところなのか、また漢方薬局ハーブスの漢方相談の流れについてご説明いたします。

そもそも「漢方薬局」とは?

漢方薬局とは、その名の通り漢方薬を専門に扱う薬局です。みなさんは漢方薬局に対してどんなイメージをお持ちでしょうか?
私がまだ薬剤師でもなかった時代の漢方薬局はこんなイメージでした。
例えば、気難しい店主がいてこれを飲みなさいとごり押しするとか、中身がどういうものか教えてくれないものを煎じてただただ飲み続ける、値段がバカ高くぼったくられるなど、読み返してみるとあまり良いイメージは持っていないみたいですね(苦笑)

では漢方薬局って実際のところ、どんな感じなのでしょう?初めて行ったときに漢方薬局で実際にやっていることを簡単にお話しします。

漢方相談をおこなっている

まずですが、どこでも行っているのは漢方相談です。漢方相談のやり方や内容はお店ごとによって若干異なりますが、患者さんのお悩み(主訴)をまず伺います。
それから東洋医学的な診断を行うためのチェックを行います。そのチェック方法を四診といいます。

この四診、具体的には問診、望診(主に舌診)、聞診などで東洋医学の五臓六腑のどこに異常があるのか?気・血・水のどこに異常があるのか?身体は不足した状態なのか、それとも過剰な状態になっているのか等々を調べ、患者さんのお悩み(主訴)が東洋医学的にどのような原因で起こっているものなのかを調べるのです。

漢方薬をお出しする

そして患者さんのお悩み(主訴)を生じさせた東洋医学的な原因を改善させると思われる漢方薬をお出しするというのが漢方相談の一連の流れなのです。
次にお出しする漢方薬についてですが、昔はすべて煎じ薬でしたが、最近の漢方薬局は昔とは随分変わってきています。
最近漢方薬局でも増えてきているのは
(1)煎じ薬を扱わず丸剤、錠剤、散剤(顆粒剤)、液剤などを症状に応じて一箱単位でお出しする薬局です。
もちろん以下(2)に書いたような従来型の漢方薬局も漢方薬局として存在しています。
しかし全国的な傾向としては煎じ薬オンリーの漢方薬局はかなり減ってきています。
(2)煎じ薬(植物の葉や根っこ、鉱物、動物の生薬)を調合してお出しする薬局

漢方薬局に通う頻度は?

では、漢方薬局には通常どのくらいの頻度で通うことになるのでしょう?
これは、どんなタイプの漢方薬を出すかによって決まってくる部分もあります。先ほど最近増えてきた丸剤、錠剤、散剤(顆粒剤)、液剤などを症状に応じて一箱単位でお出しする漢方薬局の場合は1か月に1回になることが多いです。なぜなら、多くの場合1箱に入っている薬の量が1か月分であることが多いためです。
煎じ薬専門の薬局の場合は、数量は調整できますので何日分でもできますが、1か月単位でお出しするところが多いように思います。

漢方薬局ハーブスの漢方相談の特徴

漢方薬局ハーブスは、お客様一人一人の悩みにじっくり向き合うスタンスを取っています。そんな当局における漢方相談の特徴についてご紹介いたします。

完全予約制

当局は一人一人じっくりとお話を聞かせていただくため、完全予約制となっています。
初回の相談時間は1時間程度で、相談の中でお客様の体質や悩み事に合わせて漢方の調合を行い、副作用が出ないように調整していきます。
小さいお子様同伴にも対応していますので、お気軽にご相談下さい。

整体・経絡治療経験の漢方薬剤師が在中

カイロプラクティック、オステオパシー等の整体及び経絡治療の経験がある漢方薬剤師が在中しています。そのため、「身体の痛み」に関する問題まで幅広い視点から養生法などを含めた相談を行うことができます。不妊症・パニック障害・アトピーだけではなく、五十肩・膝痛・腰痛・リウマチ等の症状も、ぜひお気軽にご相談下さい。

漢方薬局ハーブスの漢方薬局としてのスタイル

漢方薬局ハーブスはどのようなタイプのお薬を扱い、どのくらいの頻度で通う漢方薬局なのか?というと、(1)箱単位で出す漢方薬局と(2)煎じ薬専門の漢方薬局の中間くらいの漢方薬局です。
具体的に言えば粉薬、丸剤、錠剤、煎じ薬などその患者さんの症状の度合いやご希望などに合わせて対応するようにしています。

漢方薬を服用していただく際に大事にしていること

私が漢方薬を服用していただく際に大事だと思っているのが患者さんが継続できるか?ということです。
漢方治療というのは多くの場合、体質改善を目指して行うことが多いです。
そして体質改善を行うためには時間がかかります。時間がかかるということは継続しつづけることが大事です。継続し続けるためには継続しやすいような配慮が必要になります。
例えば、フルタイムで働いていて、なおかつ家事も育児もご主人の身の回りのすべてのことをしなければならない方に、毎日1時間かかる煎じ薬は難しいこともあります。
そのような場合はできるだけ手間のかからない散剤や丸剤などで対応できるように心がけています。
しかし、どうしても煎じ薬でなければならない時には丁寧に説明して納得していただいてからお出しすることもあります。
それは、その方の疾患・症状を改善させることができる漢方薬が散剤や丸剤、錠剤などのように商品化されていない場合や治療するための漢方薬はエキス顆粒である場合でも効果が不十分で、疾患症状の改善が見込めない場合はより効果の高い煎じ薬をすすめることがあります。

漢方相談を行う頻度を決める際に大事にしていること

また、漢方相談を行う頻度は1週間から1か月に1回と人によってその頻度は異なります。最も多いのは2週間に1回の頻度で通われる方です。この通っていただく頻度に関して最も大事なのは患者さんのご要望と疾患・症状の変化の頻度です。
例えば、心の病でご相談に来られる患者さんの場合は、日々の精神的な不安などによって症状が変化することもあります。そのような場合には1週間に1回のご相談が必要になる場合もあります。
しかし、このような方の漢方治療がうまくいき症状が改善されてくると、ちょっとしたことではあまり動じなくなってきたりします。そのような感じになっていけば、相談の頻度が1週間に1回から2週間に1回くらいに変わってきたりします。
また、アトピーなども特に治療を始めて間もない頃は症状がころころ変わる方が多いため1週間ごとに来られる方が多いのです。
不妊治療などの患者さんは2週間に1回程度の頻度で通われる方が多いです。例えば胆石などの患者さんの場合、漢方薬を服用しても短期間の服用では大きな変化が見られず、そして漢方処方の変更もほとんどないようなケースは1か月単位でお出しすることが多いのです。
またこれにプラスして、現実問題、患者さんが通う時間を作ることができるか?なども含め、漢方薬の効果が発揮出来て、患者さんの通うことのできる可能な頻度を配慮しながら相談の頻度を決めています。

鍼灸院や医師・NPOと連携

ご希望がある場合、また漢方よりも鍼灸の方が治療効果が期待できるといった場合には鍼灸師をご紹介いたします。また、医師やその他の治療法を持つ先生とも交流があり、定期的に情報交換を行っています。

漢方薬局ハーブスの漢方相談の流れ

当局の特徴についてご紹介しました。ここからは、具体的にどのような流れで漢方相談が進んでいくのかを詳しくご紹介いたします。

1.ご予約

お電話でご予約をお願いいたします。初回の相談時間の目安は1時間です。
疾患や症状によって相談時に必要なものが異なります。お電話の予約時に簡単にお悩みの疾患・症状をお知らせ下さい。相談時に持ってきていただきたいもの(検査データや服用されているお薬、基礎体温表等)をお伝えいたします。
メール(ご予約フォーム)でのご予約の場合には、予約メールをお送りいただく際に、以下の内容をご記入下さい。
・氏名
・性別
・年齢
・相談したい疾患・症状
・連絡の取れる電話番号
返信メールにて相談の際に、準備していただきたいものをお伝えいたします。
ご予約フォームはこちら

2.来局及びご相談

予約された時間の少し前にお越しいただくとスムーズです。その際、お伝えした漢方相談に必要なものをご持参下さい。
漢方相談では、ご病気や症状、主訴、既往歴、現在服用されているお薬・サプリメント等をお伺いしたあと、病院の検査データのチェック、東洋医学的な問診、聞診(聴覚や嗅覚から情報を得ること)、望診(舌診・舌の状態を診ること)、糸練功等で現在の身体の状況を総合的に判断し、最適と思われる漢方薬をご提案します。
また、この東洋医学的な判断に基づき、必要に応じて食事や生活上のアドバイス(養生法)をお伝えいたします。

3.お薬の調合・次回の予約日を決める

次回の予約日を決め、その日数までのお薬を調合いたします。
お薬をお渡しし、服用の方法等の説明をいたします。

二回目以降の流れは?

前回予約された時間に来局いただき、その後の体調の変化や状態のチェック等を行います。また、新たな検査データや新しく追加されたお薬・サプリメントがあれば確認し、不妊治療の場合は基礎体温等をチェックします。
総合的に判断して漢方薬が合っているかどうかを確認し、必要な場合は漢方薬の組み合わせや量を調整いたします。
最後に次回の予約日時を決め、それまでの日数分の漢方薬を調合し、追加の養生法等があれば再度お伝えして終了となります。

まとめ:なかなか改善しない不調があったらぜひ当局にご相談下さい

当局には様々な不調やお悩みを持つ方がご相談に来局されています。不妊症やなかなか改善しない症状・痛み等がございましたら、ぜひ「漢方薬局ハーブス」までご相談下さい。
専門の薬剤師がお客様のお悩みに誠心誠意お応えいたします。