このページは広島市西区にある漢方薬局ハーブスの湿疹に関する情報ページです。

湿疹の概要、酒類、原因、病院での治療法、漢方的な治療法などについて書いています。

湿疹ついて

書籍によってその意味が若干ずつことなっているので、完全な定義は存在しないかもしれません。湿疹は病名というより症状・症候のひとつということになると思います。
いろいろな書籍にほぼ共通して書かれているのは、非感染性で炎症性の皮膚疾患であるということです。
多くの場合かゆみを伴います。
昔の言い方だと、くさとかただれとかで表現されることがあります。
どうも現在では皮膚炎と湿疹は同じ意味でつかわれることが多いようです。

湿疹の種類

この分類も様々です。ここでは一応の分類を書いておきますが、書籍などによって異なるため、だいたいこんな感じということでよいと思います。

内因性湿疹(アトピー性皮膚炎)

これは内側の原因によって生じる湿疹のことです。体の内因(免疫のバランス、自律神経など)の要因によって生じる問題です。別の言い方をすればはっきりとした原因が特定できないケースに用いられます。アトピー性皮膚炎もこの中に含めて考えることが多いと思われます。

接触性皮膚炎

ものが体に触れることによって発生する皮膚炎です。一般的にはかぶれといいます。代表的なかぶれを起こす原因はうるしなどの植物、銀細工などのアクセサリー、化粧品、衣類の化学繊維、湿布薬などの外用剤など様々あります。つけてから数時間くらいで症状が出てくる場合もあります。

脂漏性湿疹

皮脂の分泌過多によって生じる湿疹です。皮脂腺の発達している頭皮や鼻周辺などに好発します。とくに乳児は頭皮の部分にこの脂漏性湿疹を生じるケースが非常に多いです。

皮脂欠乏性湿疹

先ほどとは逆に皮脂の分泌が低下して、皮膚のバリア機能や保水力が低下した結果、皮膚がカサカサして、粉をふいた状態になっていて、そこから外部の刺激になるものが侵入しそれがかゆみを生じさせたりします。最も代表的なのは老人性の皮膚掻痒症です。それ以外にも洗剤や皮膚を洗浄するものの使い過ぎなどによっても生じると考えられています。

ビーダル苔癬

いわゆる慢性湿疹で神経皮膚炎ともいい、非常に強いかゆみを伴います。

尋常性湿疹

細かい分類の中には主婦湿疹(手湿疹)や貨幣状湿疹、自家感作性皮膚炎などさまざまありますが、一般的にいわれている湿疹はこれを指して言われていることが多いです。

湿疹の原因

湿疹の原因は湿疹の種類ごとに異なります。

ただし、多くのものは内湿性湿疹(アトピー性皮膚炎)に準じることが多いです。

湿疹の病院での治療

湿疹の病院での治療は症状の度合いに応じてステロイドを使い分けるのが一般的です。

湿疹の漢方薬による治療

湿疹の漢方薬による治療は基本的にアトピーの治療の準じます。

漢方的なアトピーの原因は次のようなものです。

血熱(血毒)

血に熱がこもることによって起こる問題です。

そのため血の熱を冷ますような漢方薬を用います。

代表的な漢方薬

黄連解毒湯

燥証(血虚)

乾燥による問題です。

秋から冬にかけてや老人性の皮膚掻痒症で起こる問題です。

代表的な漢方薬

当帰飲子

湿熱

湿気によって起こる問題です。

主に梅雨から夏にかけて悪化するようなときに原因となる問題です。

代表的な漢方薬

消風散

 

気滞

ストレスなどが原因で起こるかゆみなどに関係する問題です。

代表的な漢方薬

加味逍遙散