このページは広島市西区にある漢方薬局ハーブスの夜尿症(おねしょ)に関する情報サイトです。

このサイトでは膀胱の仕組み夜尿症の一般的な原因、漢方的な原因、漢方薬による治療、養生法、関連ブログ、漢方治療を受けられた患者さんのお喜びの声を載せています。

ぜひ参考にしてください。

夜尿症(おねしょ)とは

 夜尿症(おねしょ)とは夜寝ているい間、気付かないうちにおしっこをしてしまうことです。
これは幼稚園児にはかなり多く、約20%いるといわれています。
それが小学校低学年で約10%、高学年になると5%に減り、このあたりで相談に来られる方が多いです。
多くのお子さんは自然に治るケースがおおいのですが、中には難しいケースもあります。
夜尿症(おねしょ)は命にかかわるような重篤な疾患ではないですが、毎日おもらしすると、布団や衣服が毎日濡れたり、そのために毎日布団を乾かしたり、下着を洗ったりするのは大変なことです。
またそれ以上に重要なのは夜尿症(おねしょ)をしていることを他のお子さんに知られないようにすることです。
本人さんも恥ずかしい思いを持っていますし、場合によってはいじめの原因にあることがあるので、小学校の高学年になってある大きなイベントの林間学校、修学旅行、中学校の修学旅行までに夜尿症(おねしょ)を治したいと考えられている親御さんは非常に多いのです。
そのためこれらのイベントの1年前くらいからご相談に来られるご家族が非常に多いのです。

膀胱の仕組み

膀胱の日内リズム

人は通常、昼間に比べ、夜間尿量を減らすように身体が働いています。これは日内リズムといい、それによって、排尿を減らすよう、2つの働きが存在します。

1.夜間睡眠中には抗利尿ホルモンという尿量を減少させる指令物質が脳内から出ます。この分泌が昼間の約2倍に増加することで、夜間睡眠中の尿量が昼間の尿量の約60%に減ります。

2.自律神経が副交感神経優位になり、身体がリラックスし、膀胱の筋肉も弛緩することで、膀胱の弾力性が増し(袋が伸びやすくなる)、夜間睡眠中の膀胱での尿を溜める力(膀胱容量)が昼間のおおよそ1.5に増加します。

蓄尿の仕組み

膀胱内に尿が貯まると、膀胱壁の伸展刺激が仙髄の排尿中枢に伝わり、さらに刺激は脊髄を通って大脳で尿意として認識されます。

※膀胱括約筋は、尿が貯まるにしたがって弛緩(緩む)するため、膀胱の内圧は上昇しない。

また、貯尿時には尿が漏れないように尿道括約筋は収縮する。

※膀胱括約筋とは、内尿道口周囲にある平滑筋で蓄尿に働いている。

交感神経である下腹神経、副交感神経である骨盤内臓神経に支配されている。

一般的な夜尿症を起こす原因

-夜間の尿量が多い(抗利尿ホルモンの夜間分泌不足)
-夜間の膀胱容量が小さい(不安定膀胱)
-心理的ストレス
-てんかんや発達障害、多動症、脊髄の疾患
-膀胱や腎臓の器質的な異常など
-膀胱炎などの尿路感染症や腎炎

夜尿症(おねしょ)の漢方的原因

夜尿症の漢方的な原因はいくつかあります。
その中でも最も多いのが冷えです。
夏でもクーラーを多用することや、冷たいものの摂りすぎは大きな要因の一つと考えられます。

陽虚(冷え)

基礎代謝がよくない、冷たいものの摂りすぎ、薄着、冷やしすぎ、
運動不足などが主な原因です。

脾虚(引き締める力が弱い)

内臓平滑筋の締める力が弱いタイプです。多くの場合、胃腸虚弱のお子さんに多いです。

腎虚(親からもらったエネルギーがもともと弱い)

一般的にいう生まれた時からの虚弱体質です。
多くの場合基礎代謝も低下していて、冷えを伴うことが多いです。

肝気鬱結(自律神経の調整系に問題がある)

ストレスに弱い、もしくはもともと自律神経の調整能力が低いなど原因です。
※多くの場合、患者さんはこれらの2~3つの原因が複合した場合が多いのです。

夜尿症に使う代表的な漢方薬

陽虚・・・小建中湯
脾虚・・・補中益気湯
腎虚・・・八味地黄丸
肝気鬱結・・・抑肝散

夜尿症の養生法

夜尿症の養生法はどのような原因で夜尿症になったかによって異なります。
そのため下に書いてあるすべて養生法をする必要はないです。

冷えが原因で夜尿症(おねしょ)になっていまった場合

身体を冷やさない

もし夜尿症(おねしょ)の原因が冷えである場合は、小児であっても、あまり薄着はしないようにしなければいけません。
特に冬とクーラーの効いている場所では気を付けないといけません。

冷たいものを摂らない

冷え症でなくでも夜尿症(おねしょ)の原因が冷えが原因であれば、冷たいものを控えるべきです。
冷たさの基準は井戸水の温度よりも冷たいものは摂らないように気を付けましょう!!

身体の緊張しすぎが原因の場合

適度にリラックスすることが大事です。

あまり夜尿症のことをガミガミ言わない

ストレスで緊張するようなタイプのお子さんでそれが夜尿症(おねしょ)の原因だったらあまりそこの部分はあまり言わない方がいいです

夜に水分を摂りすぎない

これに関しては夜尿症(おねしょ)の方全員に言えるものだと思います。

疲れをためない

疲れやすさが原因で夜尿症(おねしょ)になっている方の場合は疲れをためないことが重要です。
それと同時に、疲れをとるために早めに休息をとるように(寝る)ようにすることが大切です

よく噛んで食べる

胃腸の働きの弱さが原因で夜尿症(おねしょ)になっている場合は、よく噛んで消化力を高めて食べるようにすることが大切です

夜尿症関連ブログ

夜尿症(おねしょ)の漢方治療を受けられた患者さんのお喜びの声