以前、腰痛の治療で良くなった患者さんの息子さんが今回は自分をみてほしいということでご相談に来られました。

症状をお伺いすると、ちょっと、ひとくちに言えないような複雑な症状でした。

その主な症状は、両手・両足のしびれ、両足に力が入らない、両手を上に挙げると全身にしびれが起きて、身体が熱くなるというものでした。

この症状は約3ヶ月前から出てくるようになったそうです。

この症状になった原因・きっかけに心当たりがあるかお伺いすると・・・
何もないそうです。

この患者さんも症状がちょっと普通ではないことを実感していたようで、すでに整形外科、脳神経外科、神経内科などを受診されていました。

それらの病院ではギランバレー症候群がないかチェックされ、MRIによる画像診断などを受けられていたのですが、特に何も異常を見つけることはできなかったそうです。

そこで更に過去からの病歴をお伺いしたところ、15年前から高血圧、5~6年前から糖尿病、さらに高コレステロール血症を患っており、過去にくも膜下出血を起こしたこともあるそうです。

とても怪しい疾患ばかりですが、内科でもそれを踏まえての問題なしですし、MRIでもそこを踏まえてチェックしているので、怪しいですが可能性は低いと考えました。

でも、一応、脳血管系の問題の可能性を東洋医学的にチェックしてみましたが、やはり特に現在の症状との関連は無さそうでした。

そこで、さらに東洋医学的に別に原因がないかチェックしてみることにしました。

しかし正直あまり、しっくりくる原因がわかりませんでした。

そこで、症状や年齢から男性更年期の可能性を考え、漢方治療してみることにしました。

しかし、今回はあまり自信がなかったので1週間後に再度来ていただくことにしました。

そして、1週間後に来られた際、状態をチェックしましたが、正直何も変わっていない感じでした。

そこで男性更年期の可能性は捨て、別の原因を考えてみることにしました。

再度、この患者さんの症状が起きた原因を漢方的に咀嚼して考え直すためと原因の取りこぼしがないように、もう一度最初から患者さんに問診をしてみました。

漢方薬イメージ

しかし、本人にも本当に心当たりが無いそうですし、問診的な取りこぼしは見つかりませんでした。

ツボの反応で急激なストレスによって考え事をする際に出てくるツボの反応が出ている気がしたのですが、気のせいでした。

そこで、この1週間は漢方薬を出すことを断念しました。

1週間後に改めてきていただくことにしました。

この1週間の間に色々考えて、今度は患者さんの動作から得られる情報から漢方的な解釈を試みました。

そうすると、この患者さんは歩行するにしてもとても難しそうに歩くのです。

関節痛とかではなく、脊髄小脳変性症とかパーキンソン病とか、筋肉や神経の萎縮、や神経から筋肉への伝達がうまくいっていないような動作なのです。

もし、中枢性で無いのなら、こむら返りが全身に緩和に起きているような感じなのです。

これは、見た目だけでいうと東洋医学的な肝の問題、水毒の問題、過度の緊張状態などに見えました。

そこで、これらの原因の中で使えそうな漢方薬をチェックしていきました。

そうすると、今まで使ったことの無い漢方薬が合っているのではないか?

と思いました。

そこでこの漢方薬をまた試しに1週間分お出しして様子をみていただくことにしました。

そして、1週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・

最初の数日は良かったそうです。

しかし、数日で元に戻ったそうです。

症状改善イメージ

しかし、この話と漢方薬を服用された後の東洋医学的な身体の状態をチェックしてみて、治療の方向性がある程度見えた気がしました。

2回目にお出しした漢方薬は精神緊張を緩和するものでした。

そのため、次に使う漢方薬もメンタルに作用するような漢方薬にしてみたのです。

それでまた1週間分お出しして、1週間後に来ていただいたのですが、今回の漢方薬の方が、前回よりも長く効いたそうです。

今までよりも症状が楽になっているそうでした。

実際、東洋医学的にチェックしてみても改善傾向にあり、まだこの漢方薬でいけそうでしたので、初めて前回と同じ漢方薬で様子をみていただくことにしました。

気になるのは、ご本人には心当たりがないといわれるストレスやメンタルの問題ですが、その系統を改善させるためのお薬で症状が改善しているのがなんでなのか今のところわかりません。

それでも、多少なりとも改善してきて良かったです。