週に1回の頻度で来られている患者さんがおられます。

今回はこの患者さんの話ではなく、この患者さんが飼っておられる猫の話についてです。

2~3週間前に、この患者さんの漢方相談の時に、別件で自分の飼っている猫ちゃんについて相談を受けました。

2匹飼っている猫の中で、7歳のメスの猫ちゃんが夏ぐらいから皮膚を痒がって困っているとのこと。

動物病院に行って獣医にも見せたそうなのですが、 全く症状は良くならず、痒い部分をずっと舐め続けたり、こすりつけたり、足を使って患部を掻こうとするそうなのです。

これが長く続いて、現在は皮膚の一部の毛が抜けてしまって剥げた状態になっているそうなのです。

その話を聞いて、なんとなく食べ物が原因なのではないかと思ったのです。

さらに、話を聞くと猫まんまではなく、キャットフードなどを与えているそうです。

その話から、何となくこのキャットフードが原因なのではないかと思ったのです。

そこで、どんなキャットフードを食べさせているのか? お伺いすると、キャットフードを普通に売られているもので比較的以前から食べているということでした。

そのため、それの可能性は低いなと思いました。

 

おやつイメージ

 

そこで、キャットフード以外に何か食べさせてないかをお伺いすると・・・

おやつを食べさせているそうです。

そのおやつもキャットフードの一種で、ハーブで育てた鳥の胸肉を乾燥させたものということでした。

その話を聞いて、これじゃないかと思いました。

なぜならハーブは薬草なので、必ず合う合わないがあるのです。

毎日この薬草を食べて育った鳥であれば、必ずその薬草の成分が鶏肉の中に含まれているはずです。

その薬草がこの猫ちゃんに合わなければ症状を出す可能性があるのです。

そこで猫の写真画像とこの猫に食べさせているキャットフードを持ってきていただくことにしました。

そして、次の漢方相談の時に来られた際に、皮膚アレルギーの反応の出るツボを使って、今食べさせているキャットフードが、この猫ちゃんに合っているのか? 調べてみることにしました。

そうすると、今食べているキャットフードそのものは問題なかったです。

ハーブイメージ

そして次にハーブで育った鳥の胸肉のおやつをチェックしてみると・・・皮膚アレルギーのツボに反応が出てきます。

やはりコレが原因のように思われました

そこで、このおやつを止めてもらうようにお願いしました。

その代わりに食べれそうなおやつを探してみることにしました。

そうすると、特別なものではない、恐らくブロイラーを使った特別に何も処置をしていないただの鳥の胸肉の乾燥したものが一番良い感じでした。

値段も今までに比べると安価なものです。

それを代わりに食べるようにして様子を見てもらうことにしました。そして一週間後来られた際に猫ちゃんの様子を伺いすると・・・

症状は劇的に改善したそうです。

皆さんの中にはハーブが健康に良さそうとイメージを持ちの方も多いと思うのですが、

ハーブとは薬草のことなので、効能(主作用と副作用)があり、人によって合う合わないが必ずあるのです。

動物も一緒です。

私は大体においてハーブとかを含んでない食べ物の方が無難で良いと思っています。

この話は猫ちゃんだけのことではないので、お気を付けください。

※動物の治療は行っておりませんのでご了承ください。