特に急性の膝の痛みの際、整形外科に行くのか接骨院に行くのか迷われる方もおられると思います。膝痛イメージ

まず原因がはっきりしていて、靭帯損傷や半月板損傷や骨折などが疑われる場合(スポーツや交通事故などによる外傷など原因がはっきりしていて、膝にかなりのダメージがある場合)とりあえずは整形外科に行かれた方がいいと思います。とりあえず現状の把握が必要なのです。レントゲンやCTなどで靭帯損傷や半月板損傷、膝周辺の骨の骨折やヒビなどの有無の確認ができます。

かりに損傷があった場合、それが重度で手術を必要とするような場合はそのまま整形外科で治療を受けるべきだと思います。しかし、仮に靭帯損傷や半月板損傷が非常に軽度であった場合は接骨院などでも治療は可能だと思います。どちらにしろ最初の症状が重度である場合は整形外科にかかって診断してもらうことは悪くない選択です。

ただし、整形外科は診断と手術以外となると、他と比べて治療はあまりすぐれているとはいいずらいです。ただしその病院にリハビリを併設している場合は話は別です。通常の整形外科とは異なるアプローチが可能となります。

筋肉の機能低下などは針治療や整体などを含めてもまずリハビリが一番良いように思います。整形外科的な問題の中には自分の筋力をアップさせるしかないような問題も少なからずあるのです。特に老齢化した患者さんが日常の生活を取り戻すような場合や、ひどいけがなどをして長期療養を強いられた後の機能回復にはリハビリは特に有効ですし、なにより本人の努力が一番重要になります。

話を戻しますね、整形外科領域で手術以外の治療となると整形外科での治療はあまり効果的なものがない場合が多いのです。そこでそれ以外に考えられるのは接骨院です。接骨院は柔道整復師という国家資格を持った治療の専門家のいる場所です。
ただし接骨院での治療が可能となるのは急性の捻挫、打撲、挫傷の3つに限られます。それから病院ではないですからレントゲンなどはありません。そういう画像的な診断はできないのです。

ただし、柔道整復師はもともと骨接ぎといわれていた職業で、昔の先生の中には名人といわれた方もおり、捻挫などを一発で治したりする方もおられました。(最近のことはどうなのかわかりませんが・・・)つまりうまい人にあたるとあまりに重傷でなければ、短期でよくなることがあるのです。

ただし、湿布を貼って、電気をかけておしまいというやり方の接骨院であれば、整形でも、接骨院でも一緒だと思います。つまり急性で症状がひどいときには整形外科、ちょっと軽めなら接骨院に行ってみるのが一般的だと思います。でもどちらの治療も対して変わらない場合、漢方なども選択肢に入ってくると思います。