特に難治性の椎間板ヘルニアには漢方薬という方法があります。
椎間板ヘルニアの治療に漢方薬はピンとこないかもしれませんが、皆さんが持っているよりも有効な治療法だと思います。もちろん飲んで翌日には良くなった!!みたいなことは起こりませんが、服用してゆくうちに徐々に効いてきます。漢方薬を飲んでヘルニアそのものが消えるわけではありません。ヘルニア(でっぱり)によって生じた血流障害を改善することによって鈍痛やしびれのような症状が改善してゆくのです。椎間板ヘルニアも軽度であれば整体などでよくなりますが、ヘルニアがひどくなると整体ではだんだん難しくなってきます。もちろんそういう状態になってから漢方薬を飲みはじめてもそんなに簡単には効いてきませんが継続することで徐々に改善してくるケースが多いです。
椎間板ヘルニア
椎間板ヘルニアは整形外科では腰痛を起こす主要な原因の1つと考えられています。
ヘルニアとは
ヘルニアとは簡単にいえばでっぱりのことです。
椎間板という骨と骨との間のクッション役を果たしている部分が圧迫され、その椎間板の中身の髄核が突出もしくは脱出して起こると考えられています。その脱出したものが腰椎~下肢に走行している坐骨神経を圧迫して、痛みやしびれなどの症状を発生させると言われています。
椎間板ヘルニアを起こす主な原因
加齢に伴う椎間板の劣化
20歳以上を過ぎると徐々にその強度は弱くなってゆくと言われています。
スポーツによる過剰な負荷
スポーツによる過剰な負荷によって椎間板に負担がかかり過ぎて髓核が出てしまうことがあります。
重いものを持ったことがきっかけになる
これもスポーツすることに近いのですが、過剰な負荷によって椎間板に負担がかかりすぎることによって生じます。
姿勢の問題
その人の姿勢の癖によって腰椎の特定の部分に負荷がかかり過ぎることによっても生じる場合があります
骨盤のずれ
長年の姿勢の歪みから骨盤がずれて生じる場合があります。多くは姿勢の問題が原因です。
椎間板ヘルニアの主な症状
-立っているのがつらい
-長時間歩くと腰が痛くなる
-下半身の感覚が鈍い
-腰を動かすと下肢の痛みや痺れが出る
-足の筋力の低下してきた
-排尿困難など
椎間板ヘルニアと腰痛
しかし実際には、椎間板がヘルニアを起していても痛みを起していない人も約半数いるといわれています。このことから単純に椎間板ヘルニアが直接的腰痛の原因であるとは言い切れない場合もあるのです。
椎間板ヘルニアと坐骨神経痛
椎間板ヘルニアが好発するのは腰椎4番・5番です。そのためそこから出ている神経は坐骨神経であることが多いため、腰痛というよりは坐骨神経痛を発生させることが多いと思います。
椎間板ヘルニアと漢方薬による治療
漢方薬を服用することによって、椎間板ヘルニアそのものは治っていないけれども痛みは消失する。そういうことは日々漢方治療を行っていても良くあることです。なので椎間板ヘルニアだからとあきらめる必要はないと思います。
椎間板ヘルニアに使われる代表的な漢方薬
桂枝加朮附湯
疎経活血湯
八味地黄丸