以前、過敏性腸症候群の治療で良くなった患者さんが、今度は別の症状でご相談に来られました。
今回は頻尿です。以前、ご相談に来られていた際にも、普通の方よりは、トイレに行く回数が多い印象はあったのですが、今回はかなりひどいということでした。
この患者さんは、まだ学校に通われていているのですが、ここ最近のトイレのいく頻度は尋常ではなくて、学業に支障をきたすレベルだということでした。
そこでどのくらいの頻度かお尋ねすると・・・毎回ではないそうですが、この間家族で外出した時には1時間に7~8回トイレに行かれていたそうです。
トイレに行って帰ってきたら、またすぐトイレに行く・・・
もう、トイレにずっと居た方がいいんじゃないか?というくらいだったそうです。
これほどではないですが、夜もこの頻尿が続くそうで、あまりに夜中もトイレに行くため、眠れないという状況になっているそうです。
そこで、こうなった原因についてご本人についてお伺いしたところ、良く分からないみたいでした。
でもご両親の話だとやはりストレスではないか?と言われていました。
そこで、膀胱の反応の出るポイントと頻尿の反応が出てくるポイントで一致するものがないか?を確認すると・・・・やはり、メンタルの反応の出るポイントに反応が出ていました。
そこで、東洋医学的な問診や舌診、その他の東洋医学的なチェックを行い、この患者さんに合うと思われる漢方薬を出してみることにしました。
そして1週間後来られた際に、今の状態をお伺いすると・・・漢方薬を飲み始めてから日を追うごとに改善し、現在はピタッと止まっているということでした。
よかった・・・
そこで今回は前回と同じ漢方薬を2週間分出して様子を見ていただくことにしました。
そして2週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・
頻尿に関しては気になるけど前ほどには出ていないそうですが、この間徹夜をしたら、一日おきに眠れたり、眠れなかったりするようになってしまったそうです。
そこで、再度身体の状態をチェックすると、今まで服用されていた漢方薬が合わなくなってしまったので、また別の漢方薬を組んでお出ししました。
そしてまた2週間後に来られた際に様子をお伺いすると・・・
毎日眠れるようになったそうですが、今度は少しめまいが出てきたそうです。
そこで再度漢方薬をチェックしなおしてみると・・・若干の修正が必要に感じました。
そして、また約2週間分お出しして様子をお伺いすると・・・
めまいはあるけれど、前よりは少し良いそうです。
そこでまた身体の状態をチェックして、漢方薬を少し修正してお出ししました。
そして3週間後来られた際に様子をお伺いすると・・・
めまいはたまに出る程度に改善したそうです。
そしてトイレの回数も減ったまま安定しているそうです。
ところが・・・というか・・・
昔から何でもない時に咳が出やすかったそうなのですが、最近その咳が増えてきたということでした。
そこで改めて、咳の反応が何由来なのかをチェックみると・・・
やっぱりメンタルの問題のように思われました。
そこで再び漢方薬を変更して、様子を見ていただくことにしました。
これら頻尿、めまい、不眠、咳、すべての症状が出なくなったのはそれから約1か月半後くらいでした。
この症状が無くなってから、しばらく同じ漢方薬を続けてもらい、それから徐々に減薬していきました。
そして、治療を始めてから約6か月で治療を終了することが出来たのです。
本当に良かったです。ホッとしました。
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