HPをみて患者さんが来られました。

症状はむずむず脚症候群です。

結構、昔からこの症状はあったそうですが、あまり気にしていなかったそうです。

そころが、最近以前と比べて気になるようになったそうです。

そこで大きな病院で診てもらってむずむず脚症候群の診断を受け、お薬を出されたそうですが、そこで出された薬は体調に合わなくて止めてしまったそうです。

そのため、漢方相談に来られたようです。

むずむず脚症候群の原因は鉄欠乏性貧血や慢性腎不全などの腎臓疾患、リウマチ疾患、パーキンソン病などの神経疾患などが原因でも起こりますが、これらはむずむず脚症候群を引きおこすことがありますが、必ずではありません。

むずむず脚症候群最も多い原因はどうもドーパミンという神経伝達物質が関係ているのではないか?というくらいではっきりとはわかっていないのです。

私が今までみてきたむずむず脚症候群の患者さんは精神的なストレスを緩和するような漢方薬で改善することが多かったので、それが大きな原因の一つなのではないか?と考えています。

今回来られた患者さんも受験生の方です。

そのため、今までもこの症状はあったのでしょうが、受験というストレスが重なってより感じるようになったのではないか?と考えたのです。

そして、この患者さんの漢方的な体質を見極めるような質問や舌の状態、その他の東洋医学的チェック方法を行いました。

どういうときにむずむず脚症候群が出てきて、どういう時に出てこないのか?など症状についてもさらに詳しくお伺いしました。

そうすると、現在は症状の軽い重いはありますが、大体毎日症状が出ているということでした。

これらのことを総合的に判断してこの患者さんに合うのではないか?と思われる漢方薬をとりあえず1週間分出してみることにしました。

漢方治療イメージ

そして1週間後来られた際に様子をお伺いすると、むずむず脚症候群は変わっていないそうですが、全体的な症状は前よりも良いとのことでした。

また東洋医学的に再度チェックしてみても良いように感じたので同じ漢方薬を2週間分出すことにしました。

そして2週間後に来られた際にお話をお伺いすると毎日あった症状が今は大体、1週間に2日くらいまで減ったそうです。

それからは2~3週間間隔でご相談に来られたのです。

漢方薬を服用されて2か月を過ぎた頃からほとんど症状は出なくなったのですが、模試を受ける前とかにはひどくはないですが、むずむず脚症候群の症状が出てくるようでした。

そしてさらに数か月経過して状態がさらに安定してきたのにも関わらず、受験シーズンに突入したら、試験が近づくとやはり少しむずむず脚症候群の症状がでたそうです。

このような話からもやはりむずむず脚症候群の原因の一つとしてストレスは大きく関係しているのではないか?と私は思うのです。

どちらにしろ、漢方薬を服用することで症状はかなり安定してきているので、おそらくあと数か月で漢方治療は終了できるのではないか?と考えています。

さらにこの症状について詳しく知りたい方→むずむず脚症候群